...暫く俺の注意がこの末梢に集らむとする傾向を如何ともすることが出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そうしてややともすればその両方の世界に出たりはいったりする自分を見いだすのだった...
有島武郎 「或る女」
...ややともすると考え込むようになった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ともすれば辷(すべ)り落ちようとするのを...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さういふ人は動ともすると人の子を誤るのである...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...ややともすれば不足がちなもの……小体(こてい)の家ではないことだが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ややともすれば二人の妹からあべこべに窘(たしな)められると云う風なのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...秋風のややともすればゆらゆらとゆり動すさま...
永井荷風 「葡萄棚」
...しかし、お雪ちゃんは、どうもそういう政策問題には触れて行きたがらないで、ややともすれば、元へ元へと話を引戻したがっている気色(けしき)は明らかです...
中里介山 「大菩薩峠」
...灯(ひ)をともす時分になつて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ともすれば人に姿を見られそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相変らず私の小説の主題は私からともすると逃げて行きそうになるが...
堀辰雄 「美しい村」
...いつも私が稍ともすれば浮々と安つぽい態度をして失敗したことばかりを見慣れてゐたので...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...しかし金銭の苦労はともすれば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ややともすると罵倒の言葉ばかりが飛び出して来やすいようです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分等が稍ともすると新しきを求むる忙しさに古きを忘れんとして気のつく如く...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...ともすれば足が乱れようとしかかった...
横光利一 「旅愁」
...にんまりともする風ではない...
吉川英治 「私本太平記」
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