...わたしは自分の銃のとどろく音にもおどろいたものだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...いつとどろくかを確かに予言することもわたしにはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高見順 「死の淵より」
...遠き街(ちまた)もいはれなきかなしみにもだえてほのかに白き溜息を吐けりならびゆくわかき二人は手を取りて黒き土を踏めりみえざる魔神はあまき酒を傾け地にとどろく終列車のひびきは人の運命をあざわらふに似たり魂はしのびやかに痙攣をおこし印度更紗(サラサ)の帯はやや汗ばみて拝火教徒の忍黙をつづけむとすこころよ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...とどろく胸のうちをさとられまいとして心外な態度をよそおいながらえんあって夫婦になったうえは不足なところもあろうけれども何もやくそくごとだと思ってくれぬか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...とどろく胸をおさえてしっかりと狙いをつけ...
中谷宇吉郎 「異魚」
...ゲエルの全地に鳴りとどろく赤い血の洪水となって流れおち...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...楽隊がとどろく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...とどろくような協和音をふんだんに使って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
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三好達治 「故郷の花」
...源氏は胸のとどろくのを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...左にとどろく声も敵...
吉川英治 「上杉謙信」
...山下にとどろくものがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...押太鼓(おしだいこ)がとどろくと...
吉川英治 「新書太閤記」
...全御坊塚の営にとどろくような声で...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼓楼(ころう)の太鼓がとどろくと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...相互の砲弾がいちどに鳴りとどろく中に産気づいて男の子を生みおとしたのである...
吉川英治 「日本名婦伝」
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若山牧水 「渓をおもふ」
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