...わたしは自分の銃のとどろく音にもおどろいたものだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...どろんどろんと地軸もさけんばかりに雷鳴はとどろく...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...滝壺のようにとどろく声が生れるのである...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...遠き街(ちまた)もいはれなきかなしみにもだえてほのかに白き溜息を吐けりならびゆくわかき二人は手を取りて黒き土を踏めりみえざる魔神はあまき酒を傾け地にとどろく終列車のひびきは人の運命をあざわらふに似たり魂はしのびやかに痙攣をおこし印度更紗(サラサ)の帯はやや汗ばみて拝火教徒の忍黙をつづけむとすこころよ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...とどろく水の上で警戒の声がした...
小泉八雲 田部隆次訳 「幽霊滝の伝説」
...とどろく胸のうちをさとられまいとして心外な態度をよそおいながらえんあって夫婦になったうえは不足なところもあろうけれども何もやくそくごとだと思ってくれぬか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...II 823.102 XXI 140.他のトロイアの軍勢と譽とどろく援軍は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...とどろくのを感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とどろくような思いが胸のなかに渦巻く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そのなかには島田十々六(とどろく)という品川本宿の遊女屋の次男坊までいた...
久生十蘭 「鈴木主水」
...とどろく音声が死にたえ...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...ゲエルの全地に鳴りとどろく赤い血の洪水となって流れおち...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...胸とどろくまで驚かれ...
三宅花圃 「藪の鶯」
...段段と響きとどろく強烈な楽器のようだった...
横光利一 「旅愁」
...天地もとどろくばかり...
吉川英治 「上杉謙信」
...ドウッと万雷がとどろくような音が...
吉川英治 「剣難女難」
...いちどに鳴りとどろく...
吉川英治 「三国志」
...とどろく跫音(あしおと)を後ろに聞き...
吉川英治 「私本太平記」
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