...わたしは自分の銃のとどろく音にもおどろいたものだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...嵐、凪(なぎ)、霧、雨、雪、花、季節による色彩のうつり変り、穏かな河、とどろく滝、飛ぶ鳥、跳ねる魚、そそり立つ峰、深い渓谷――自然のすべての形相は、単に嘆美されるのみでなく、数知れぬ写生図やカケモノに描かれるのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...いつとどろくかを確かに予言することもわたしにはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そうすべきときにそれに服従してとどろく己が法則をもっているのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高見順 「死の淵より」
...遠き街(ちまた)もいはれなきかなしみにもだえてほのかに白き溜息を吐けりならびゆくわかき二人は手を取りて黒き土を踏めりみえざる魔神はあまき酒を傾け地にとどろく終列車のひびきは人の運命をあざわらふに似たり魂はしのびやかに痙攣をおこし印度更紗(サラサ)の帯はやや汗ばみて拝火教徒の忍黙をつづけむとすこころよ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...咲いてうつくしやむしあつく生きものが生きものの中に山からしたたる水であるまひまひしづか湧いてあふるる水なればかたすみの三ツ葉の花なり半搗米を常食として米の黒さもたのもしく洗ふへそが汗ためてゐる降りさうなおとなりも大根蒔いてゐるむすめと母と蓮の花さげてくる雷とどろくやふくいくとして花のましろく風のなか米もらひに行く日が山に...
種田山頭火 「草木塔」
...防寨の上からとどろくような声を出して叫んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とどろく胸をおさえてしっかりと狙いをつけ...
中谷宇吉郎 「異魚」
...とどろくような思いが胸のなかに渦巻く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...とどろくような嵐の音...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お茶をくれんか」使丁の部屋にとどろくように猪首(いくび)をひきのばしてどなりつけた...
本庄陸男 「石狩川」
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三好達治 「故郷の花」
...源氏は胸のとどろくのを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこをうごくなよ」とどろく答えとともに...
吉川英治 「三国志」
...山下にとどろくものがあった...
吉川英治 「私本太平記」
...胸とどろく暗闇に...
吉川英治 「平の将門」
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若山牧水 「渓をおもふ」
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