...お医者さまは、それをとどめて、「ちょっとお待ちなさい...
海野十三 「火星兵団」
...ついに久しくかの国に足をとどめかね...
岡倉由三郎 「茶の本」
...太陽の打ち霞むブラッシで払いのけられてしまう鏡――太陽は光りのつや布巾である――そのうえに吐きかけられる息は痕(あと)をとどめず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...他の二本も殆ど蝕(むしば)まれて辛うじて存在をとどめてゐる...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...ショウウインドウの灯の前に足をとどめたり...
田山花袋 「日本橋附近」
...お銀様は針の手をとどめて耳を傾けると...
中里介山 「大菩薩峠」
...箒(ほうき)をとどめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...紅涙綿々の恨みをとどめたそうな...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿をつとめたお角さんだけが、足をとどめて、じっとその斬られぶりを熟視していたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の心を奪つてしばらくはその上にとどめしめないではおかない...
三好達治 「柘榴の花」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...「……往き来の旅人を、とどめ申して、身命を継ぎ候」と甲斐はうたい続けた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いう陣容だけを示すにとどめている...
吉川英治 「新書太閤記」
...大将柴田勝家が馬をとどめた所は...
吉川英治 「新書太閤記」
...男の担(にな)い棒へ手をかけて押しとどめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...最後のとどめを刺そうとしてきたのであった...
吉川英治 「親鸞」
...その頂点をなすものにして――」ナサニエル・ウィンゲイト・ピーズリーが帰ってきた――彼自身の心の時を一九〇八年の木曜日の朝にとどめ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...インドの祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)は礎(いしずえ)をとどめているに過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索