...それを記憶にとどめ合うなどとは...
梅崎春生 「Sの背中」
...海底超人の通過をおしとどめる如何なる武器も方法もなかった...
海野十三 「海底大陸」
...そらあの海の向うから湧いて来る黒雲をとどめる力がないのと同じなのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もうどこにも影をとどめなくなったらしい...
寺田寅彦 「柿の種」
...断末魔の影をとどめて...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...出会った者と極度に丁寧な辞儀をかわすだけにとどめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを遮(さえぎ)りとどめようとする気になれませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...棹をとどめて小舟の中に立ちっきりになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...撰択集一本を写しとどめて...
中里介山 「法然行伝」
...尋問中は少なくとも部屋にとどめておくべきだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ナポレオンを迫害したために歴史にその名をとどめた...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...舟を鉄橋の下にとどめそこより木曾停車場に至り茶店に午餐を喫す...
正岡子規 「かけはしの記」
...人の心を奪つてしばらくはその上にとどめしめないではおかない...
三好達治 「柘榴の花」
...ただその秘書が記録にとどめているところによって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...忠義者(ちゅうぎもの)のヨハネスはそれをおしとどめて...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...ここでお礼をいうにとどめておく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...深い陰影をとどめている...
吉川英治 「平の将門」
...止刀(とどめ)を刺す機会があった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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