...もうこんな所にとどまることは出来ない...
海野十三 「火星兵団」
...客の到来を待つために彼の中庭にとどまるべきである」とある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それは通例実物を見つめた後きわめて少時間だけにとどまるし...
寺田寅彦 「自画像」
...それで私は踏みとどまることにしましょう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...パトラッシュの看病をするためにとどまることなど...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...そこでがんりきが吃驚(びっくり)して踏みとどまると...
中里介山 「大菩薩峠」
...永久にとどまると頑張り出してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十三こういう頭から出て、とどまると言い、出ると言う以上は、力を以て引留めることの限りではないと、駒井甚三郎もややにさとりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま室内にひとりで坐つて暮れてゆくたましひの日かげをみつめるそのためいきはさびしくしてとどまる蠅のやうに力がない...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...教育のとどまるところというも...
福沢諭吉 「教育の目的」
...結局母親の静かな顔の上にとどまるのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...近藤等は京都に踏みとどまることにしたのでもありますし...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...今日小説の作家その數極めて多しと雖古典として作品の千歳に殘るべき人は僅かに二三人にとどまる事と存候が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...とどまる者はせんなく煙草を燻ゆらせる束の間に...
三好達治 「測量船」
...永遠にとどまることのない物の假睡のやうなものだ...
室生犀星 「帆の世界」
...香りは一日中そこにとどまる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...地を裂(さ)く雷火(らいか)一ごろんと石段の下にとどまると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いまさら思いとどまることはならぬ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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