...頭蓋骨はとてつもない容積だったがそのまま下に目をやって驚いた...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...君の前にとてつもない巨人が立っているじゃないか」云われて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ここでとてつもないことが持上った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...とてつもない希望も抱かせられた...
壺井栄 「一つ身の着物」
...それはとてつもない衒学(ペダン)者であった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ところがあいつはとてつもない馬鹿で鋤を持って来て鋤きはじめた...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...しかし米國には五百キロなどいふとてつもない大計畫があり...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...とてつもない音で...
新美南吉 「疣」
...だが、こゝでは、こんな、とてつもない、大きな連中に会っては、この私はまるで芥子粒(けしつぶ)みたいなものです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ラスプーチンは聖地巡礼中に修得した信仰療法でとてつもない奇蹟をやりだした...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...とてつもない処をうろつきつてゐて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...レックミア侍従がとてつもないことをやってのけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...バイロン卿先祖伝来の海の上にさまようてゐるのだ君は 資本家独裁のための他のとてつもない法案の拘束を可決した後たゞ一つの弾圧法に散票を投じたことを生涯の誇りとする君は君の愛するあひるに対すると同じ情熱を××にそゝいだいのちうぬぼれにも君の扇動したと自任する人々が断頭台に上らされる頃にはすばやく見切りをつけて引きあげたのぢゃないか君の利害は君の赤票に...
槇村浩 「長詩」
...背中一面に赤かなにかでとてつもない大きな縫紋をして...
正岡容 「寄席」
...ジョウは、このいつもとちがうおめでたいクリスマスを祝うために、とてつもない、ばかげたお祭りを提案して、みんなを大笑いさせました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...とてつもないひどい足音をさせて歩いていた...
宮城道雄 「純粋の声」
...とてつもない山を見ましてね...
横光利一 「旅愁」
...全身の支柱を失った、空中に在るときに限って、なぜあのような、とてつもない、そして又、ゾッとするほど正確な「明日」を見ることが出来るのであろうか――...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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