...右のとっつきに、扉が半びらきになった部屋があった...
海野十三 「蠅男」
...エレベーターから来ればとっつきの部屋ですから」「では...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...くだけた話し合いの中では幾分とっつきやすいものになる...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...村のとっつきがよろずやであり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...とっつきの土間のわきに...
豊島与志雄 「自由人」
...その向うの弥生町のとっつきに...
豊島与志雄 「自由人」
...その先の部落のとっつきに...
豊島与志雄 「春盲」
...とっつきの広間に体躯逞ましい二三の事務員が居るきり...
豊島与志雄 「秦の出発」
...とっつきがありませんでした...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...とっつきの狭い土間...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...南極大陸のとっつきの所に設置した米國探檢隊の基地から...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...そしたら尾根のとっつきのところで...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...とっつきの歪んだ床屋の前に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...すぐ一階のとっつきの部屋の扉のベルを鳴らした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...どないしょうと思いながら、なんたらいうお寺さんの前までゆくと、門脇の潜戸が開いてますのんで、とっつきの、枳殻(からたち)の生垣をまわした墓石のうしろにしゃがんで、息ィついていたら、木津さん、そこへドサドサ入ってきやはって、墓石の向側に棒立ちになって、大目玉むいてギョロギョロしてはるさかい、もうあかんと観念しましてん...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...あまりととのいすぎてとっつきにくい顔だちである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...木理(もくめ)も見えぬほどに汚れた三尺の上り框のとっつきがすぐ階段になって...
久生十蘭 「魔都」
...けれどもなにごとも取付(とっつき)が肝心だから...
山本周五郎 「柳橋物語」
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