...ありやとっつぁんぼっちやんだなあ」ともいつたさうだ...
有島武郎 「骨」
...しかもその死に際に、おふくろは、「おとっつぁん、ごめんなさい」と、自分がさもさも至らなかったみたいに、おやじに詫びた...
高見順 「いやな感じ」
...なんのおとっつぁん一人くらい……」人の好い大工は...
徳永直 「冬枯れ」
...おとっつぁんに自転車でひと走りいってきてもらや...
新美南吉 「いぼ」
...「気ちがいっておとっつぁんがかい?」「……」兄も弟も同時に頭を振った...
堀辰雄 「美しい村」
...おとっつぁんの子ですともさ――峰吉は火事以来黙ったまんまだ...
牧逸馬 「舞馬」
...おとっつぁん」お八重がいう...
牧逸馬 「舞馬」
...口惜しかないけど――おとっつぁんもあんまりじゃないか...
牧逸馬 「舞馬」
...何をいう?」「おとっつぁんが殺したんだろう?」「誰をよ?」「もすさんをさ...
牧逸馬 「舞馬」
...おとっつぁんが殺したんだ...
牧逸馬 「舞馬」
...「ぼくのとっつぁん」――うっとりとわたしはこのことばを心の中でくり返した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あなたはぼくのおっかあではないんだって……そしてあの人もぼくのとっつぁんではないんだって」このあとのことばを...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「とっつぁん、睡(ねむ)いだろうが、一本つけてくれ」爺さんは、頷(うなず)いて、銅壺(どうこ)に、燗瓶(かんびん)を放り込む...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...とっつぁんにはいい恩人だったじゃねえか――」闇太郎は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おとっつぁんと呼ばれても文句は云えなかった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...娘が、「おとっつぁん、風邪(かぜ)を引くっていうのに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...それもいきなり、『おとっつぁん、セルゲイをゆるしてやって』と、舅にぶつかって行ったものである...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...とっつぁんの葬式を出すようなことになったんだね?」と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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