...とっさに身をひるがえして...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...とっさに決心をしてそういった...
海野十三 「一坪館」
...とっさに考えついたのである...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...そのほか、こまかいことをいえば、さいげんがないが、すべて、きみという曲芸師が、豹の皮をかぶっていて、とっさに、早がわりしたということがわかれば、黄金豹の怪事件は、みんな解決がつく...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...とっさに隠すひまのなかったことが分っている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...とっさに気づいたのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...とっさに上手に飴屋に成り済ましたりなんか――神経が太いぞ...
林不忘 「安重根」
...とっさに羽左衛門こと市村録太郎(いちむらろくたろう)氏を英語ふうにもじったのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼はとっさに態度を変えつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...表情はとっさに変る...
夏目漱石 「虞美人草」
...第三十章 同種出現レスブリッジがとっさに考えたのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...とっさに、圓朝はむかッとしたがしいて聞こえないようなふりをしていると、今度は、もうひとりの柳橋が、「へっ、一張羅の縮緬浴衣を着ちらかして、水でもはねたらどうする気でしょう...
正岡容 「圓朝花火」
...」彼はとっさに身替(みがわり)になるような心持で引(ひき)とって答えて...
水上滝太郎 「遺産」
...とっさにバッバッと五...
三好十郎 「斬られの仙太」
...とっさにとるべき処置も知らなかった...
吉川英治 「三国志」
...とっさに、咬まれたのか、高氏の手くびがぱッと鮮血にそまった...
吉川英治 「私本太平記」
...――高氏もとっさに刎(は)ね返(かえ)されている...
吉川英治 「私本太平記」
...資朝卿が亡(な)い上は、そのお方に代えて、阿新君(くまわかぎみ)を助け出そう」右馬介は、とっさに、べつな分別を立てた...
吉川英治 「私本太平記」
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