...多分淋しい処だから早くから戸締(とじまり)をしたのだろう...
李光洙 「愛か」
...いつ侵入してくるかもしれない! 女幽霊はどんな厳重な戸締(とじまり)でも平気で入ってくる! 女幽霊をいくら追いかけても追いつけるものではない...
海野十三 「四次元漂流」
...きちんと締めてある戸締(とじまり)をどうして開けて来るだろうかと云うような現実的な疑問はおこらなかった...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...戸締(とじまり)も宵のままになっているに係わらず...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...夫人は深夜戸締(とじまり)をかってに開けて入って来た闖入者(ちんにゅうしゃ)を咎(とが)めずにはいられなかった...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...戸締(とじまり)のない正面の見附(みつけ)の仏壇の上には黒く煤(すす)けた金仏(かなぶつ)が一つ見えていた...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...この深夜に人間が案内も乞わず戸締(とじまり)を外(は)ずして御光来になるとすれば迷亭先生や鈴木君ではないに極(きま)っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...早くから勝手の戸締(とじまり)をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お家(うち)の戸閉(とじまり)だけいたしまして...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...おうちは ちゃんと とじまりされていましたが...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...格之助の部屋の附近に戸締(とじまり)をして...
森鴎外 「大塩平八郎」
...跡(あと)から這入つた若い僧が五郎兵衛を押し除(の)けて戸締(とじまり)をした...
森鴎外 「大塩平八郎」
...監査役の元締(もとじまり)は次席家老沢田孝之進で...
山本周五郎 「その木戸を通って」
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