...何人も拒み得ざるところである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...たいへんおもしろいところでもある...
海野十三 「宇宙の迷子」
...部屋を駆けめぐっているうちに、ドアのところで、なにかにぶつかったように、よろけました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...その泡の浮いているところで水中に投げ込まれ...
大阪圭吉 「死の快走船」
...ところでいま、かりにそれをしいて翻訳してみると、最初の「掲諦(ぎゃてい)」とはつまり「往(ゆ)くことに於いて」という意味です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そのころまだ東京の大学にはいったばかりのところでございましたが...
太宰治 「火の鳥」
...私の見たところでは...
太宰治 「メリイクリスマス」
...女中がちょうど通し物と酒を運んで来たところで...
徳田秋声 「縮図」
...――ところで清水の身上(しんしやう)はどうなるでせう」とガラツ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ところで、きょう両国の小屋が閉(は)ねたのは何刻ごろだ」「御法通り酉刻(むつ)(六時)そこそこでございました」「それから、お前は真っ直ぐに帰ったのか」「ヘエ、真っ直ぐに帰って、ひとふろ浴びて、一本つけさせたところへ、親分方のおいでで」五郎八はそういって、薄寒そうに浴衣のえりをかき合せるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなところで肩身を狭くしていることもいらないし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ところで、おばあさまに会ってくれませんか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...」「あんな溜り水みたいなところで泳ぐのは僕は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...そしてそれは余も亦意とするところである...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...既に第一版にも明かに現れているところである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ところでクザーヌスその他の場合と近代の認識論上の不可知論の場合とでは相違がある...
三木清 「認識論」
...上では、そんな思慮もない様子で、「おい、ところでな、旅の者...
吉川英治 「江戸三国志」
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