...マーチ・フォックストロットだ――ところで...
大阪圭吉 「花束の虫」
...それが奴(やっこ)さんを追越そうとしたところで...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...あのーシカは若い時からずっと私のところで作男をしていた者ですが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ここまで来たところで入ってきたのが当の本人...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...蘭書は當時の志ある武士の多くが欲してゐたところで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ところで、船乗りはそれきり戻って来ませんし、少女はまだ自分の身元を覚えていませんし、爺さんは処置に困りましたが、そのうちには誰かが探しに来るかも知れないと夢のような考えのうちに、港の露天店に毎日連れ歩いてるとのことでありました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...どこか痛いところでもあるような表情をしたということである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...梯子があったところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで、主人はその後變つた樣子がなかつたのか」「姉さんが困つて居りました」お吉はモジモジし乍ら漸(やうや)くこれだけの事を言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところでいかゞでせう――と」「――」「紀の國屋信兵衞はうまい具合に持込んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「許婚と言つたところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あぶないところであった」「よかりましょうか?」「打身をしとらぬから...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...ところで、小森さん、君は民政党を脱退したということを聞いたがほんとうですかな、と皆田は狐のような表情になり、彦太郎の顔を覗(のぞ)きこんだ...
火野葦平 「糞尿譚」
...河をボートで渡って遊びにくるところである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ところで、そんな連中を生み出し育て上げ、自分達の指導者に据えたのは誰だ? 少くとも、そんな連中から指導されるのを拒まなかったのは誰だ? 拒み得るだけの、つまり、国民のホントの民意を国家の重大事に就て直接に反映させることの出来るような政治の組織を作り得ないで過ぎて来たのは、誰だ? ボンヤリしたままで、ないしは心の中は不本意でありながら、そんな人達の言う事を聞いて、それに従って来たのは誰だ? 私達だ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その中(うち)でも和蘭(オランダ)語は最も得意とするところであった...
夢野久作 「名娼満月」
...ところで竹童(ちくどう)」「はい」「この紅(あか)い火独楽(ひごま)はそなたに進上する」「えッ!」といったのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...高綱が見たところでは...
吉川英治 「親鸞」
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