...『盛岡』が今(いま)今日の昼飯を喰ふところである...
石川啄木 「葬列」
...亜米利加生れの女伝道師がたんとゐるところで...
薄田泣菫 「茶話」
...そして何人かの医師たちから聞いたところでは...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...こうして数日すぎたところで...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...妙子が記憶するところでは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ところで、砂漠それ自体の情熱というものも、想像されないことはない...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...せいぜい忠作の家を叩き壊すくらいのところであったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...持ちきれたにしたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところで何の用事で拙者の後を跟けた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……ところで、ひょろ松、ちょっとむかいの料理屋へ行って、きょう三十人ばかりで楊弓結改(ようきゅうけっかい)の会をやりたいのだが、席があるかときいて来い」ひょろ松は無我夢中のていで水茶屋から出ていったが、間もなくもどってきて、「きょうは、一月寺(ぼろんじ)の一節切(ひとよぎり)の会があるので、夕方まで売切れになっているということでございます」顎十郎はうなずいて、「うむ、そうか、それでいいのだ」ひょろ松は、席にもいたたまれぬように焦だって、「それはそうと、阿古十郎さん、こんな水茶屋なんぞでのっそりしていていいのですか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...法律沿革史上に往々その例を見るところであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...真昼の日が照耀(てりかがや)いているところででも...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...イザル岳との最低鞍部まで下りたところで...
松濤明 「春の遠山入り」
...いい加減なところで辛抱して来た場合が非常に多い...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...高尚なところでは天文学者が遊星の運動の矛盾から割出して新しい遊星を発見し...
夢野久作 「暗黒公使」
...……ところでもしそうとすれば...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まずちょっとおもいだしたところでも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ところで、今話してるのは、そんなことじゃない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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