...わが日本艦隊がこんなところを...
海野十三 「太平洋魔城」
...粘土の中から石英と石灰とで出來た山脈がところどころに赤玉だの瑪瑙だの青玉だのの肌を天日に晒し腹の中に鍾乳石だの水晶だの太古からの不思議な水だのを包んで輕石だの火山彈だのを浴びて二本並んで立つてゐるのです...
江南文三 「佐渡が島から」
...「高き地(ところ)に登りて西の方を見れば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ところがおどろいたことに彼は自分が横たわっていたあいだに氷の全体のかたまりが動き出し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あらゆる所と時において社会の人々の間に社会的富の分配が行われている種々な形態を枚挙してみたところで...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ところが翌日も床から出られなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その後清岡は月日の立つにつれて自分の品行の修(おさま)らないところから...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...細かいところの世話は焼けません...
中里介山 「大菩薩峠」
...詮索(せんさく)したところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところで――」「何か訊ねたいことがあるのか」「お嬢様が三つで里から帰られたとき...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猫の子が歩いても足跡のつくところですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだけっして最上の断食状態にまでいっていないところでやめるのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...随法なところに淀んで沼となっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...思惟の諸規定に於て自己を敍述するところの特殊なる構造を有する精神である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ホントの病気になるところまでは混ぜない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それなのにきょうプラアテルのような湿っぽい処(ところ)へ行くのはあんまり不養生じゃなくて...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...村山口から登って来る道と合うところがある...
山本周五郎 「新潮記」
...威張りちらしていねえところへ行こうじゃねえか...
吉川英治 「松のや露八」
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