...船の持主のところへいって調べると...
海野十三 「太平洋魔城」
...ところへ驢馬と豚が來て...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...傷のところと覚しい腿(もも)にそッと手を当てがって...
高見順 「如何なる星の下に」
...ところが、その若い女の姿をした彼が、惡戯氣を出して、お相撲さんの袖を踊りながら引くのだ...
田畑修一郎 「盆踊り」
...何も私に遠慮はいらない」「ほんとに柳沢さんのところにいってもよくって?」「そんなにくどく私に訊(き)く必要はないじゃないか...
近松秋江 「うつり香」
...後年アインシュタインに対する反ユダヤ人運動でひどく器量を悪くしたゲールケはやはり一座の中でいちばん世間人らしいところがあった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...銭形の親分」取り繕ったところをみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...N市は地方色的に利己的なところであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...道益の荷駄がこんなところまでやってくるとは考えてもいなかった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...おけいはこれからルダンさんのところへ行くだろうと思うと...
久生十蘭 「黄泉から」
...議論に言うところと実地に行なうところと一様ならずということなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その地獄の洞窟を一つ一つ罰せられることなくして探るところのカラティス(13)のようなものではない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...」「悲しみを知つてゐる悪人であるところが...
牧野信一 「変装綺譚」
...舐めないところは何時も舌もとどかないところだと思つた...
室生犀星 「巷の子」
...ところで、もし我々の方で何でも物を変え改めずに受け入れるならば、もし人間の把握がかなり有能確実であって、我々自らの方便をもって真理をつかむことができるのならば、これらの方便は万人に共通なものであるから、その真理は一人の手からもう一人の手へと伝わるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...馬にのったさむらいたちのところへでていって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...ところが、そのうちに、ソンナ発作がダンダンと高潮して来るとポカン博士は、やがて部屋のマン中の人造石の床の上に立止まって不思議そうにキョロキョロとそこいらを見廻わし初める...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...起き出そうかと思うていたところでした」「京都は...
吉川英治 「新書太閤記」
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