...とげとげしさの感じが失はれてゐないだけに...
薄田泣菫 「独楽園」
...女王はとげとげしくなり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...とげとげしい口調で...
太宰治 「富嶽百景」
...」その声はとげとげしげだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...肌にとげとげしい余寒の風が吹いていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...可憐(かれん)な暴君である葉子のとげとげしい神経に触れることも厭(いと)わしかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...とげとげした調子で二階へあがって行くまで...
徳田秋声 「爛」
...ちかづいてみればとげとげしく肌を剥(む)き出し...
徳永直 「冬枯れ」
...眼付が鋭く……恐らく前日来何か頭の中で模索し続けたのでしょう……顔付もとげとげしているようでした...
豊島与志雄 「肉体」
...棘棘(とげとげ)し過(す)ぎる...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...もう引取っても構わないよ」棘々(とげとげ)した言葉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とげとげしくいいました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...とげとげしい言葉が交わされたあの日...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...とげとげと悄(そ)ぎたった血の気のない頬にともしい笑いをうかべながら...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...(b)こうした家庭内のとげとげは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とげとげした枝のあいだをおしわけて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...鼠に噛じられたような棘々(とげとげ)しい下弦の月の光りと...
夢野久作 「戦場」
...棘々(とげとげ)とたったままだし...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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