...この枝のとげとげしい木瓜の樹を見つめていたことであろう...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...とげとげしさが深くなる人の心に和やかさを贈ることこそ...
上村松園 「大田垣蓮月尼のこと」
...とげとげしさの感じが失はれてゐないだけに...
薄田泣菫 「独楽園」
...女王はとげとげしくなり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...とげとげしい口調で...
太宰治 「富嶽百景」
...」葉子があまり刺々(とげとげ)しい口を利くので...
徳田秋声 「仮装人物」
...」笹村はとげとげした口の利き方をした...
徳田秋声 「黴」
...とげとげしたところさえ出て来ました...
豊島与志雄 「食慾」
...あのとげとげしい緑の手を取って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...棘棘(とげとげ)し過(す)ぎる...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...自分の顏が妙にとげとげしてゐる...
林芙美子 「或る女」
...他人を見る眼のとげとげしさに訓練させられてゐる日本人の生活の暗さが...
林芙美子 「浮雲」
...路はとげとげな炭殻だった...
細井和喜蔵 「モルモット」
...とげとげしさが沈んで見えた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...9525山々の棘々(とげとげ)しい巓(いただき)が...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...もっこ部屋の空気は眼にみえてとげとげしく...
山本周五郎 「さぶ」
...棘々(とげとげ)しい刺すような調子だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...高氏は刺々(とげとげ)と心でののしる...
吉川英治 「私本太平記」
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