...君の心は妙にしんと底冷えがしたようにとげとげしく澄み切って...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...と自分でも予期しないほどとげとげしく突っかかって行ったものである...
上田広 「指導物語」
...とげとげしさの感じが失はれてゐないだけに...
薄田泣菫 「独楽園」
...女王はとげとげしくなり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」葉子があまり刺々(とげとげ)しい口を利くので...
徳田秋声 「仮装人物」
...余寒の風のまだ肌にとげとげしいころ...
徳田秋声 「縮図」
...ちかづいてみればとげとげしく肌を剥(む)き出し...
徳永直 「冬枯れ」
...暗いとげとげしさが残っているのをすぐ感じながら……...
徳永直 「冬枯れ」
...私は或る刺々(とげとげ)しいものを感じて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...ややとげとげしい横顔...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャックリーヌは意地悪い刺々(とげとげ)した小さな矢を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼付が鋭く……恐らく前日来何か頭の中で模索し続けたのでしょう……顔付もとげとげしているようでした...
豊島与志雄 「肉体」
...棘棘(とげとげ)し過(す)ぎる...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...まるい、ふわふわ、三角のとげとげ、どんな形をしているのだ、貴方(あなた)は?髯(ひげ)をはやして眼をつぶって、白い羽根をシダのように垂れさげているのですかね...
林芙美子 「新版 放浪記」
...エーッ」その声の終わらないうちて凡そ棘々(とげとげ)したお神さんの声がまた甲高に...
正岡容 「寄席」
...主婦をとげとげしく叱りつける聲を聞きつける...
正宗白鳥 「雨」
...もっこ部屋の空気は眼にみえてとげとげしく...
山本周五郎 「さぶ」
...顔はとげとげしていた...
山本周五郎 「風流太平記」
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