...とげとげする触感が...
有島武郎 「カインの末裔」
...顔なども尖々(とげとげ)しく見えた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...」笹村はとげとげした口の利き方をした...
徳田秋声 「黴」
...とげとげした調子で二階へあがって行くまで...
徳田秋声 「爛」
...暗いとげとげしさが残っているのをすぐ感じながら……...
徳永直 「冬枯れ」
...いつも刺々(とげとげ)しく緊張していた...
徳永直 「冬枯れ」
...ややとげとげしい横顔...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう引取っても構わないよ」棘々(とげとげ)した言葉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の顏が妙にとげとげしてゐる...
林芙美子 「或る女」
...他人を見る眼のとげとげしさに訓練させられてゐる日本人の生活の暗さが...
林芙美子 「浮雲」
...その眼からはとげとげしいもの...
原民喜 「忘れがたみ」
...とげとげしい言葉が交わされたあの日...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...頬のあたりに刺々(とげとげ)しいものがあるが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...十一年前にロンドンへ来たころは福々しいくらいに肥っていたのがとげとげと痩せ...
久生十蘭 「ハムレット」
...まるで何か怒つてゐるやうに刺々(とげとげ)してゐる……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その微笑(びしょう)にはどことなくとげとげしいざんこくな様子が見えたが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...怨恨やとげとげしさが入りこまないなんて思うのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...棘々(とげとげ)しい刺すような調子だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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