...あたかも眼に刺(とげ)をさされた獣が足の先きで夢中に鼻面をこするように...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...蜂矢探偵に面会をとげるであろう」といって...
海野十三 「金属人間」
...その一線を劃(かく)すると同時に悶死をとげた彼の妄執...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...少しも疑われることなく殺人をなしとげる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...他人の援助によってこの世界で何事にもせよまったく単純で正直なことをしとげようということに絶望することがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そのとげとげしい思想が感興を壊(こわ)してしまう...
高浜虚子 「俳句への道」
...それを為しとげた人を個人英雄という言葉で呼んで...
太宰治 「花燭」
...一の谷討死とげし壮士(ますらお)を起して旅のみちづれにせんと戯れ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼女は多くのことを成しとげた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一説に爾時(そのとき)女神急ぎ走りて刺(とげ)で足を傷(いた)め元白かった薔薇花を血で汚して紅色にしたと...
南方熊楠 「十二支考」
...刺(とげ)だらけの大なる菓を抛(なげう)って追い落す...
南方熊楠 「十二支考」
...世界戰爭の中でも最もかがやかしい最期をとげた人びとなのだ...
室生犀星 「帆の世界」
...ここ数年のあいだに実に目ざましい躍進をとげていた...
吉川英治 「三国志」
...ここへ悠々と無血上陸をとげるためには...
吉川英治 「私本太平記」
...棘(とげ)でもさしたのか」「針だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...竹童のからだから棘(とげ)の立っているのに気づかず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...使者の役を完全にしとげるこそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...非業(ひごう)な最期をとげた父義朝や兄や一族たちへの一片の供養(くよう)か...
吉川英治 「源頼朝」
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