...ときどき好奇心の動くことはありながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ときどきそこの東洋史の学会に出席したり...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...もし何かの原因で(ときどきそれは恐ろしく非理論的なものであったが)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私はときどきあなたのことを考えましたね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ときどきしか真面目(まじめ)な勉強にかかり得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ときどき帰ってくる...
新美南吉 「屁」
...雷鳴をとどろかせて、なおも吹き荒れる暴風雨が、ときどき、アセチリン瓦斯(ガス)のように、稲妻の中に、まっ青に浮きあがる...
火野葦平 「花と龍」
...この精悍な博徒の、もともと、肺患から来る、不健康な青白い皮膚に、不気味な鳥肌(とりはだ)が立ち、歯が、ときどき、ガチガチと鳴っているのを見れば、ただごとではないことがわかる...
火野葦平 「花と龍」
...搜してゐるのだ? お前は何んでときどき立ち止まつては見るのか? お前の耳は何を聽いてゐるのか? そして何故...
堀辰雄 「或外國の公園で」
...ときどきそのアトリエへ彼女の父親が默つてはひり込んで...
堀辰雄 「おもかげ」
......
堀辰雄 「鳥料理」
...そしてときどきツアイスの顯微鏡でそれを覗いてゐた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...ときどきふきげんだったり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...ときどき眼(め)のかげんか...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...おかあさんは、ぼくたちにゃくれなくったって、犬にゃ、ときどき、うまいものをほうってやってるもの...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「にいさんと妹」
...いつもそのときどきに気をとめるくせに一向記憶にはのこらないのだ...
山川方夫 「演技の果て」
...というふうなことだったよ」「鯨はときどきあがったらしいよ」と鉄さんは穏やかに云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...ときどき厄介事やら何やら頼まれるとさう諦めては返してゐるんであります...
吉川英治 「折々の記」
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