...その本屋の隅の書棚には、私の欲しくても買へない本が五六册あつて、私はときどき、その前へ何氣なささうに立ち止つては膝をふるはせながらその本の頁を盜み見たものだけれど、しかし私が本屋へ行くのは、なにもそんな醫學じみた記事を讀むためばかりではなかつたのである...
太宰治 「思ひ出」
...電話の問い合せ等が午後からときどきある...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ときどき爆発しかけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ときどき、私たちがドアから出るとき、これが下の階段の手すりにもたれかかっていると、私たちはこれに言葉をかけたくなる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「家長の心配」
...弁護士さんはこの方をお通ししてくれって頼んだことをときどきやめにしてしまうこともあるわ」Kは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...マンは、ときどき、汗をふき、仕事の手を休めて、デッキの上の金五郎を見る...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎は、ときどき、表の方を、ぎょろぎょろ眼玉で、透かしてみる...
火野葦平 「花と龍」
...工夫のうまい人でも恐ろしく分析力のない人がときどきあるからである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...私はときどき踊り子たちから眼を離して...
堀辰雄 「水族館」
...この店にはときどき隨筆物で面白い本が來るのださうだ...
堀辰雄 「旅の繪」
...ふとその眼を私がときどきふんづける小さな軟かなものの方へ持つて行くと...
堀辰雄 「旅の繪」
...ときどき私の方をちらっちらっと見るきりで...
堀辰雄 「幼年時代」
...ときどきその緒方という少年は何処(どこ)までも一しょにくっついてきて...
堀辰雄 「幼年時代」
...ときどき岸を洗う波の音が聞え...
山本周五郎 「さぶ」
...おちづはまだときどきしゃくりあげながら...
山本周五郎 「風流太平記」
...ときどきこれであるものだと思った...
横光利一 「夜の靴」
...しゅくっ……と朝麿の泣く声だけが、ときどき、性善坊の耳のそばでした...
吉川英治 「親鸞」
...ときどき軽く唸(うな)る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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