...それは細い木片で、一端はとがり、他端は裂いて最もこまかい刷毛にしてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...肉が落ちてとがり切つた骨を覆ふてゐました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...目まるく口とがり...
井上円了 「おばけの正体」
...段々にとがり立つてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...たださへとがり切つた神經を摩擦せられ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...の入るべき口の方には竹の尖(とがり)を作りかけて腮(あご)をなし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...小さな青い鳥が左側の巌(いわ)の尖(とがり)にとまって...
田中貢太郎 「悪僧」
...変電所の鉄骨ががつちり直角形(改作)・さういふ時代もあるにはあつた蝉とる児のぬきあしさしあし・暑さきはまり蝉澄みわたる一人・ゆふべはよみがへる葉に水をやる・山はゆふなぎの街は陽のさす方へ・炎天まつしぐらにパンクした(自動車)逸郎君に・百合を桔梗に活けかへて待つ朝風・ちつともねむれなかつた朝月のとがりやう・夜あけの風のひえ/″\として月草ひらく七月二十七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...尖声(とがりごゑ)を出しての大立廻...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...彼女の横顔に目立つのとがりは...
豊島与志雄 「白塔の歌」
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長塚節 「長塚節歌集 下」
...その愁も青空にとがりたり...
萩原朔太郎 「感傷の塔」
...ななえの失ふ豐頬のとがりが著しくなることでも判つた...
室生犀星 「渚」
...浅草のを除いていずれも家庭荒(はとがりあら)し(鳩狩?)が主で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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横瀬夜雨 「花守」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...連年の飢饉、人心の荒廃など、自然人々の顔にも反映して、どの顔を見ても、眼はとがり、耳は薄く、唇は腐色(ふしょく)を呈し、皮膚は艶やかでない...
吉川英治 「三国志」
...すぐ対立感をとがり立てたものだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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