...それは細い木片で、一端はとがり、他端は裂いて最もこまかい刷毛にしてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...肉が落ちてとがり切つた骨を覆ふてゐました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...目まるく口とがり...
井上円了 「おばけの正体」
...段々にとがり立つてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...の入るべき口の方には竹の尖(とがり)を作りかけて腮(あご)をなし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...もしか亭主の鼻先きがとがり過ぎてゐようものなら...
薄田泣菫 「茶話」
...小さな青い鳥が左側の巌(いわ)の尖(とがり)にとまって...
田中貢太郎 「悪僧」
...十母屋(おもや)の大広間で恐しく鋭い尖声(とがりごゑ)が為たと思ふと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...真に鋸(のこぎり)の歯のようにとがり立った輪郭は恐ろしくも美しい...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...つまらない職務のために精神はとがり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ヴァン・ダイク風に先とがりに刈り込んだ金褐色(きんかっしょく)の髯(ひげ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
中野鈴子 「一家」
...とがり顔が話し込んでいるもう一人の男は背の低い小者のようで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...頤がとがり目の細く上向きに切れた脣の大きな女は...
山川方夫 「愛のごとく」
...浅草のを除いていずれも家庭荒(はとがりあら)し(鳩狩?)が主で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...幾分とがり始めた男たちの気分もゆらめく真紀子の匂いにゆるみを帯んだ...
横光利一 「旅愁」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...各々の峰のとがりを持つて聳えてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索