...柵の頭(かしら)の尖端々々(とがり/\)には...
石川啄木 「葬列」
...肉が落ちてとがり切つた骨を覆ふてゐました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...段々にとがり立つてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...たださへとがり切つた神經を摩擦せられ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とがりたる氷柱となりて...
大町桂月 「冬の榛名山」
...太いロイド眼鏡をかけて、唇がとがり、ひょうきんな顔をしていた...
太宰治 「美少女」
...この半島も向かいの小島もゴシック建築のようにとがり立った岩山である...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...斯くありて舳(へさき)とがりし船の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...つまらない職務のために精神はとがり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...横から見ればのとがりが目立って怜悧そうであり...
豊島与志雄 「白塔の歌」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
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中野鈴子 「一家」
...とがり顔の男があたかもアイダの磁力に引かれたかのように振り向き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...三角のとがりがきゅうに目に見えてかわってくるのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...家が小さなわりに高くとがり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その国の北信濃は戸狩(とがり)村...
吉川英治 「銀河まつり」
...各々の峰のとがりを持つて聳えてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...群山の峰のとがりの真さびしくつらなるはてに富士のみね見ゆ登り来て此処ゆ望めば汝が住むひむがしのかたに富士のみね見ゆ(妻へ)この火山は阿蘇や浅間の様な大きな噴火口を持っていなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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