...あれが何んで不正を知らぬものと思はれやう? 龍子は猶もとがめるやうな憎しみの眼をぢつと彼等の上に据えた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...しだいにとがめるような顔に変って行く...
梅崎春生 「幻化」
...それについて彼女をとがめることはみずから許せなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...優美にとがめるようなことはされなくなった...
新美南吉 「屁」
...少しとがめる調子で美しい顔を振り返りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お前」その冒涜(ぼうとく)的な調子をとがめるようにお弓...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とがめる気にもならず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰にもとがめる権利はないが...
久生十蘭 「だいこん」
...信頼しますよ……」相手の男がひどくとがめる調子で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...マクスウェルがとがめるように言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...気がとがめるから……だが...
牧野信一 「環魚洞風景」
...はじめて、彼の狂笑に、気がついた一人の手代、ホッとばかり、目をみはって、「おのれ! 何者だ!」と、大声にとがめる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何かとがめる言葉を口から出したく思召したが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮がおいでになったところで見とがめるような人たちもなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白玉か何ぞと人のとがめるは露と答へて消えなまし物を思へば恋ごろもそれは昔の芥川(あくたがは)芥川これは桂(かつら)の川水に浮名を流すうたかたに泡ときえゆく信濃屋(しなのや)のお半(はん)を背なに長右衛門また...
吉川英治 「江戸三国志」
...「ふかくとがめるな...
吉川英治 「新書太閤記」
...ジノーヴィー・ボリースィチが細君をとがめる...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...『線路工夫……?』と聞きとがめると...
若山牧水 「梅雨紀行」
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