...とがめるように言った...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...お母さまは何もあなたをとがめるような事は言わなかったつもりだけど...
太宰治 「斜陽」
...とがめることが出来ないのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...「何人(たれ)じゃ」母親の叱(しか)りとがめる声がした...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...その過失を正当に償わないことをとがめるようであれば...
寺田寅彦 「災難雑考」
...大雨の中を頭からぬれひたって銀座通りを歩いていてもだれもとがめる人もなければ...
寺田寅彦 「田園雑感」
...あまり深くとがめるわけにはいくまいと思われる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分をとがめることでさらにも一人の男を不幸にするという考えから引き止められた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それについて彼女をとがめることはみずから許せなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人気も鷹揚(おうよう)であったから為朝が持ち去る程度の盗伐は誰もとがめるものはない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...この娘をとがめる気にはなりませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その行為をとがめるわけにもゆかなかったんですね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...信頼しますよ……」相手の男がひどくとがめる調子で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...気がとがめるから……だが...
牧野信一 「環魚洞風景」
...坂道に立って時を過す安寿を見とがめるものもなかった...
森鴎外 「山椒大夫」
...ポルキア*よりもきびしくとがめるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...山妻をよび、子供らもよび集め、「誰だ」と、とがめると、誰も自分だと名乘らない...
吉川英治 「折々の記」
...「なぜ逃げる?」とがめるように額(ひたい)に青すじを立てる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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