...最も不都合な事は男子の貞操をとがめずに婦人のみをとがめる事である...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...とたんに人をとがめるような眼付きになる...
梅崎春生 「庭の眺め」
...やはりどこやら気がとがめるらしく...
太宰治 「惜別」
...彼女はとがめるように言いだした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...誰も他人をとがめることはできない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...けれども多少とがめるような荒い口調で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だれもあえてとがめる者はなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だれかとがめる者があろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「何ですって」それをお雪が聞きとがめると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前」その冒涜的な調子をとがめるやうにお弓...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とがめる気にもならず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...品物が手薄になつた処で誰もとがめる者はなかつたが...
林芙美子 「朝夕」
...誰にもとがめる権利はないが...
久生十蘭 「だいこん」
...息をかけるのも氣がとがめるやうな花などもあるだらうし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...人が見とがめる間も何もないほどの瞬間のことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな時刻では見とがめる人があるかもしれぬと心配がされたというのも中の君の名誉を重んじてのことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とがめるには及ぶまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...婦人たちにあってはその美とその行状とが一致しないと言ってとがめる人もあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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