...そばをとおるものが...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...彼の鼻の先に男や女がとおるのである...
海野十三 「見えざる敵」
...それが水中電灯の光の中をとおると...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...手車(てぐるま)や荷馬車(にばしゃ)に負傷者をつんでとおるのもあり...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...又人影が見えて「来とおるか」と...
直木三十五 「南国太平記」
...兵馬の耳にはとおるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...親友原達(とおる)の伯父さんとしての姿である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...久世氏の主張がとおるに足るほどの不利な材料があったので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...濁って不透明な群集の中から明るく透きとおるように浮き出していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」風の又三郎のすきとおるマントはひるがえり...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...みんなは傘(かさ)をさしたり小さな簑(みの)からすきとおるつめたい雫(しずく)をぽたぽた落したりして学校に来ました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...すきとおる夜の底(そこ)...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...しんしんとした土のしめりと靴底の紙まがいのゴムからしみとおる冷えで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...座敷へとおると白湯(さゆ)を求め...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...透きとおる肌の白さのくち数の少い...
横光利一 「旅愁」
...用(よう)があればこそ幕内(まくうち)へとおる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...爪のさきから眸(ひとみ)の奥にまで産後美の熟(う)れを透(す)きとおるほど象徴している新妻だった...
吉川英治 「平の将門」
...色はすきとおるほど白く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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