例文・使い方一覧でみる「とうの昔に」の意味
スポンサーリンク...妙に鄙（ひな）びた当時の景色――江戸と云うよりも江戸のはずれの本所（ほんじょ）と云う当時の景色はとうの昔に消え去ってしまった... 
芥川龍之介 「少年」
...そんな事はとうの昔に行なわれてしまっているのかもしれない...
有島武郎 「或る女」
...それはとうの昔に均等になっていなければならないはずである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼等はとうの昔に...
海野十三 「恐怖の口笛」
...日本でとうの昔に廃止されていて...
太宰治 「惜別」
...とうの昔に日本で封切りされた映画に紳士淑女の礼装がいならび――これを要するにあらゆる感激・突発・殺倒・異常・躍動・偶然を極度に排斥して...
谷譲次 「踊る地平線」
...とうの昔に体外に排泄（はいせつ）されてどこかよその畑の肥料にでもなっていたことであろうと思う...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...他国では科学がとうの昔に政治の肉となり血となって活動しているのに...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そのような方法は学者のほうではとうの昔にわかっているのをわれわれが知らないのか...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...とうの昔に殺されていなければならないはずの男でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...とうの昔に死んで居なければならぬわけだ...
野村胡堂 「死の予告」
...とうの昔にそんな事を忘れていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...品川の女郎上がりのお瀧――恥も外聞もとうの昔に摺りきらしてしまつた凄い年増が軍師で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とうの昔に質に置いて呑むよ」手のつけようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とうの昔に手を回して書き換へから登記までも済ませてゐるといふのも知らないで...
牧野信一 「鬼の門」
...とうの昔に見えなくなってしまったのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...とうの昔にわすれているが――いやじぶんもそうだったが――こいつは大きな見当（けんとう）ちがい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とうの昔に父も死に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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