...これは彼女もとうの昔に...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...おれたちはとうの昔...
芥川龍之介 「偸盗」
...かう云ふ感情は我我の中にもとうの昔に死んでしまつた...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...あの貸本屋はとうの昔に影も形も失つたであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...それはとうの昔に均等になっていなければならないはずである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...とうの昔無くなって...
泉鏡花 「婦系図」
...それは彼女にとうの昔忘れてゐた嫉妬を再び思出させるかも知れない...
竹久夢二 「砂がき」
...ほんとうの昔の箱入娘...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのころにはもうあの北氷洋上の惨劇も子熊の記憶からはとうの昔に消えてしまっているであろう...
寺田寅彦 「空想日録」
...とうの昔に体外に排泄(はいせつ)されてどこかよその畑の肥料にでもなっていたことであろうと思う...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...とうの昔に死んだ祖父の事を...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...おそらくとうの昔にだれか一人や二人はこれを研究したものがあったろうと想像される...
寺田寅彦 「備忘録」
...おそらくはとうの昔から貯藏され暗記され...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...とうの昔から知れ渡っている話だ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...吾々はとうの昔に通りすぎている...
豊島与志雄 「傍人の言」
...とうの昔にそんな事を忘れていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸橋忠彌の道場はとうの昔に取潰して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とうの昔にわすれているが――いやじぶんもそうだったが――こいつは大きな見当(けんとう)ちがい...
吉川英治 「神州天馬侠」
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