...とうに血の気はなくなつてしまつた...
芥川龍之介 「枯野抄」
...ほんとうに、気の毒なおばあさんです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...おめかけさんでもお置きになったら? ほんとうに...
太宰治 「めくら草紙」
...死が何物であるかをほんとうによく知りさえすれば...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...彼はほんとうに心を痛めている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...代官を斬った奴はもうとうに国境を出て行ってしまっているかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれはほんとうに感心なことですよ」というのである...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...ほんとうにネコのようにとびあがりました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...そしてそのような小さな世界によって存在しているまったく濃密な形而上的な類推というものもほんとうにはわからない...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...なにしろほんとうに両親は十分苦しんでいるのだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...ほんとうに星の世界へゆくつもりだったのですって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ほんとうに後生ですから...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...ほんとうにサナトリウムに行く気かい?」「ええ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...箏の音色がほんとうに分ってきたようにおぼえている...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...しずかな日きまった速さで海面を南西へかけて行くときはほんとうにうれしいねえ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...ほんとうにお月さまのあかりのような水よ」「ね...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...ほんとうに、我々は眼が混濁して来ると世の中までが同じように混沌として見え、眼が見えなくなると物事その物がなくなったように思い込むのが常なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...闘志はとうになくなっている...
吉川英治 「三国志」
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