...」「吹き出すものは吹き出させて置くがいいぢやアないか? まさか出來物(できもの)ぢやあるまいし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この詩巻を書いた時は背中にできものができていて...
高村光太郎 「黄山谷について」
...いいあんばいにできものが熟(う)んでふききれて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...私は元来脾弱(ひよわ)かつたうへに生れると間もなく大変な腫物(できもの)で...
中勘助 「銀の匙」
...たとへこの穢いできものだらけの子でもが...
中勘助 「銀の匙」
...ただ自分の隣りに腫物(できもの)だらけの...
夏目漱石 「坑夫」
...一面にぶつぶつした腫物が――不健康なできものがあって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...びっくりして立ちあがって急(いそ)いできもののえりを直(なお)し...
宮沢賢治 「貝の火」
...早くこのできものを引っ込ませて下さいといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...体じゅう得体(えたい)の知れない腫物(できもの)ができてきた...
吉川英治 「黒田如水」
...たとえば癬疥(せんかい)という腫物(できもの)のようなもので...
吉川英治 「三国志」
...喉の悪瘡(あくそう)(できもの)から血を吐いて死んでしまったということになっている...
吉川英治 「私本太平記」
...「背なかの腫物(できもの)をこの眼で見たい...
吉川英治 「私本太平記」
...腫物(できもの)だらけな子どもを負い...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼には式服の厚着と例の皮膚の腫物(できもの)とが人知れぬ苦痛らしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鼠に齧(かじ)られたような腫物(できもの)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...胡麻粒(ごまつぶ)ほどな腫物(できもの)になっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どんより澱(よど)んだ沼の腫物(できもの)のようでもある...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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