...田畑のできばえのことから近隣村内のできごとや...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...席画の出来栄(できばえ)にすっかり上機嫌になった容堂は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...出来栄(できばえ)は第二にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その出来栄(できばえ)がよかったとして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...出来栄(できばえ)はもとより大いに不満であるが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...おそらくは私が名前を借りたその新進作家ですら書けないほどの立派なできばえだったのである...
太宰治 「断崖の錯覚」
...私の見たできばえでは...
寺田寅彦 「池」
...決して巧拙のできばえなどは問題にされなかった...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...この二人は最上の出来栄(できばえ)なりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...出来栄(できばえ)の如何(いかん)はまず措(お)いて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...けれどもただ念力だけでは作物(さくぶつ)のできばえを左右する訳にはどうしたって行きっこない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その出来栄(できばえ)を批評することさえ出来ないほど臆病(おくびょう)で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そういうまた老妻(おばあ)さんも美事な出来栄(できばえ)の人物(ひと)だった...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...しめしめ ―― これで きまり ―― はたして ねらった いじょうの できばえです...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...彼の後期の代表作だと言われる「グルニカ」などを見ても私には中位のできばえの戦争映画の中の戦場の場面の一コマを見ているほどの感銘もおきない...
三好十郎 「絵画について」
...源氏は予想に越えたおできばえに驚いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わしが蒔(ま)いたメロンの見事なできばえを見たならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...墨色といひ大和絵の浜松図などの形式をぜんぜん無視した斬新なできばえで...
吉野秀雄 「長谷川等伯の「松林図屏風」」
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