...余(よ)答(こたへ)てまづ食(しよく)終(をはり)てテンプラの来由(らいゆ)を語(かたる)べしといひつゝ(さけ)のてんぷらを飽(あく)までに喰(しよく)せり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...右側は奴(やっこ)の天麩羅(てんぷら)といって天麩羅茶漬(ちゃづけ)をたべさせて大いに繁昌をした店があり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...――さしみ、てんぷら、そば、どれもみなおいしかつた、酒もわるくなかつた、近来にない牛飲馬三月廿五日晴――曇――雨...
種田山頭火 「松山日記」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...それを帰りがけに食べた天麩羅(てんぷら)の折詰めと一緒に提げながら...
徳田秋声 「爛」
...私は今日はてんぷらうどんにしよう」「君だって...
外村繁 「落日の光景」
...其処(そこ)で時間をつぶした後(のち)地蔵橋(じぞうばし)の天麩羅屋(てんぷらや)で一杯やり...
永井荷風 「雪解」
...てんぷらなどに料理して食わせたら...
永井隆 「この子を残して」
...てんぷらのたれの一番大切な構成要素はやはり醤油である...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...天麩羅(てんぷら)を食えば必ず下痢(げり)する事になる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これは鹽燒(しほや)き、てんぷら、煮(に)つけ、刺(さ)し身(み)などになり、鑵詰(かんづ)めにあきた登山者(とざんしや)にとつて何(なに)よりの珍味(ちんみ)です...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...天麩羅(てんぷら)等...
宮崎湖処子 「空屋」
...天麩羅飯(てんぷらめし)も出来れば五目鮨(ごもくずし)も出来るというような訳で茶話会の傍(かたわ)ら食物の共進会が始まった様(よう)な訳です...
村井弦斎 「食道楽」
...天麩羅蕎麦(てんぷらそば)が三十二文...
森鴎外 「渋江抽斎」
...午食にてんぷらで酒を呑んだのが悪いらしい...
山本周五郎 「青べか日記」
...林房雄がこの「くるま蝦の頭だけ」のてんぷらを食わせてくれたことがあった...
山本周五郎 「青べか物語」
...自分の皿(さら)にあるてんぷらを「摘(つま)んでくれ」と云ってすすめたりした...
山本周五郎 「青べか物語」
...「明日の晩は橋善のてんぷらといくか...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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