...そこであのてらてら光つてゐる...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...静(しずか)に照々(てらてら)と開くとともに...
泉鏡花 「歌行燈」
...てらてらするように美しい...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...塚田屋は時計師らしく前額の禿げ上ったてらてらした頭をうつむけて...
犬田卯 「競馬」
...てらてらと赤く光っているのです...
梅崎春生 「Sの背中」
...トマトのやうな真赤な額をてらてらさせながら...
薄田泣菫 「茶話」
...白く塗った壁が鏡のようにてらてらと光って...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...顔はてらてらして...
徳田秋声 「あらくれ」
...赫く日に焼けて禿げた額のみがてらてら光っている...
豊島与志雄 「過渡人」
...禿げた頭と同じようにてらてら輝(ひか)っている...
永井荷風 「ひかげの花」
...床は樟(くす)の木の寄木(よせき)に仮漆(ヴァーニッシ)を掛けて、礼に叶(かな)わぬ靴の裏を、ともすれば危からしめんと、てらてらする...
夏目漱石 「虞美人草」
...熱した額の汗がてらてらとしたりするのを見てゐるうちに...
北條民雄 「道化芝居」
...ひげのない下膨(しもぶく)れの顔はてらてら脂ぎった感じで...
本庄陸男 「石狩川」
...嫌に顔がてらてらして来ましたよ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...てらてらと赤く光っていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...赤くてらてらと光ってい...
山本周五郎 「季節のない街」
...信長から何かというとよくいわれる「きんか頭」のすこし禿(は)げ上がった生(は)え際(ぎわ)まで赤くてらてらさせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...寺寺(てらてら)の女餓鬼(めがき)申(まお)さく大神(おおみわ)の男餓鬼(おがき)たばりてその子生まはむ (池田)仏つくる真朱(まそほ)たらずば水たまる池田のあそが鼻の上(へ)を掘れ (大神)「水たまる」が池にかぶせた枕詞であるとはいえ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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