...別(わかれ)の手振(てぶり)うれたくもわが俤(おもかげ)は蕭(しめ)やかに辷(すべ)り失(う)せなむ氣色(けはひ)にて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...手振(てぶり)狂ほしく足並(あしなみ)亂れ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ひかた吹く花合歡(ねむ)の下もろこしのみやこのてぶりあが我鬼は立つ...
小穴隆一 「二つの繪」
...雲を遏(とゞ)め雲を(めぐら)す妙(たへ)なる舞の手振(てぶり)を見もて行くうち...
高山樗牛 「瀧口入道」
...失敗した蟹(かに)のあわてぶりが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...これによりて初めて日本なる人種の特色とまたその時代の各階級の特色となるべき固有の手振(てぶり)態度を描き得るなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...こうしたあわてぶりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのあわてぶりと謝罪ぶりの大仰なことだけが...
中里介山 「大菩薩峠」
...手振(てぶり)も鮮かに一椀の抹茶(まっちゃ)を押戴いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...手振(てぶり)手拍子(てびやうし)ひとつも變(かは)る事(こと)なし...
樋口一葉 「たけくらべ」
......
三好達治 「艸千里」
...都の手振(てぶり)だとか北里十二時(ほくりじゅうにとき)だとかいうものは...
森鴎外 「空車」
...見つかっては一大事ぞ」彼の慌てぶりに...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府部内のあわてぶりやら...
吉川英治 「私本太平記」
...「新田勢のあわてぶりよ...
吉川英治 「私本太平記」
...侍女や家来たちの慌てぶりを...
吉川英治 「新書太閤記」
...地に描いて行ったこの慌(あわ)てぶりを」秀吉が察した通り...
吉川英治 「新書太閤記」
...且つ土地の気風から殆んど東京化してゐる様な所なのでその建てぶりもなか/\に気が利いてゐる...
若山牧水 「村住居の秋」
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