...代々を経てつきせぬものなれど...
芥川龍之介 「本所両国」
...「なんだってまたきょう……」そういってつき膝(ひざ)をしながらちゃぶ台をぬぐった...
有島武郎 「或る女」
...てつきりチブス性の赤痢と思つて加藤も弱つたのであるが...
石川啄木 「鳥影」
...化物ばなしの話の本の中にある赤坊の頭をかじって居るような顔をした娘でも花見だの紅葉見なんかのまっさきに立ててつきうすの歩くような後から黒骨の扇であおぎながら行くのは可愛いいのを通りすぎておかしいほどだ...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...とても手を握ってつきあっては行けないであろう...
海野十三 「火星兵団」
...てつきり持逃げされたなと思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...縷々(るる)としてつきなかつた...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...イリオンさしてつき來るを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...てつきり腑におちてこないところのあるのに気づいたといふ風で...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...ただ今の所恐れずに真実に向ってつき進むの外はない...
豊島与志雄 「生あらば」
...こいつはてつきり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...執拗に生きてつきまとっているように思われた...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...これはてつきりあのグリゴーリイ・グリゴーリエッチ・ストルチェンコといふ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「てつきり午餐の用意が出来たのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...てつきり、そいつはあの橋の上でいやに妾たちに絡んで来やがつた、あのやくざ者に違ひないよ、でなかつたら、どんなものでも賭けるよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...」的中(てつきり)星を指(さ)されて...
三島霜川 「水郷」
...いつも共に用いてつきものである...
柳宗悦 「蓑のこと」
...てつきりこちらへおいでになる事も解つてゐましたので...
若山牧水 「熊野奈智山」
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