...黒雲を劈(つんざ)いて天の一角から一角に流れて行く電光の姿はまた私に本能の奔流の力強さと鋭さを考えさせる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこにぽつんとひとつ立っている...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「赤いくつ」
...電池式の受信機と高声器をつんだ移動ラジオが...
海野十三 「第五氷河期」
...二本の鎖が、ぷつんと切れた...
海野十三 「地球要塞」
...ここにつんであったのだ...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...よつんばいになったからといって早く走れるわけではないのだが...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...山のようにつんだ紙...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四つん這ひになつて逃げ出すのも滅多にないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私のかなしい憂鬱をつつんでゐる ひとつのおほきな地上の日影...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...やゝ疲れた彼を運んで来たのだった!彼は大阪の地区で精悍な仕事をして来た敗北と転向の大波が戦線にのしかゝろうとした時法廷で彼は昂然と皇帝を罵倒した危機の前に彼は屈辱を知らなかった彼は党のために彼の最も貴重な青春の期間を賭けた五年の拷問と苦役が彼のつんつるてんな赤衣からはみ出た長身をけづり立て彼の眼を故郷の鷲のように鋭くした私たちは元気に挨拶を交わしたおゝ...
槇村浩 「同志下司順吉」
...シリアで四つんばいになって貴婦人が車に乗るときにその踏み台・階段・の役を勤めた女たちではなかったか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...右に挙げた職はその間にぽつんぽつんとありついたものなのであった...
山之口貘 「私の青年時代」
...俯向(うつむ)きに四つん這(ば)いになって...
山本周五郎 「青べか物語」
...ぷつんとみごとに切れたのである...
山本周五郎 「七日七夜」
...呂布をつつんで必死の風を巻いた...
吉川英治 「三国志」
...つんぼを装(よそお)うていたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくらかの金をつつんでそこへ出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...空気の断層をつんざいて転落する自分の両腕には...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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