...木がくれにのがれて急ぐ佐保姫が旅路を詛ふ蠱術(まじもの)の息吹(いぶき)とはかん火ぞ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...思はれぬ人のすさびは夜の二時に黒髪梳きぬ山ほととぎす少し凄い歌で人を詛ふやうな気持が動いてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...伊勢物語の頃は人を詛ふのみに用ひたらしいと(古事記傳十四)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...自死し墓の上に忘れ草が茂れと詛ふためだろ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...爲政者を詛ふので...
南方熊楠 「詛言に就て」
...アブラハム瞋つて此後此地よりヘブロンへ道絶え鹽全く無く成るべしと詛ふたが...
南方熊楠 「詛言に就て」
...回教には死んだ人を詛ふのが有る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...オマーを一口詛ふは徹夜の誦經に勝るとし...
南方熊楠 「詛言に就て」
...荊棘に鈎られて留まれと詛ふと...
南方熊楠 「詛言に就て」
...クヲテン襲ひ來るを見て詛ふと...
南方熊楠 「詛言に就て」
...是は盜人を詛ふのだといふ(Geo. Brown,‘Melanesians and Polynesians,’ 1910, pp. 240, 248, 264)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...人殺に往く前に自分の守護鬼の名を援(ひい)て敵手を詛ふ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...一たび去て浴し返つて復た詛ふ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...老覡敵を詛ふに其の父や兄弟の魂を喚び...
南方熊楠 「詛言に就て」
...マセドニアの妖巫は印度のと同じく人を詛ふ時...
南方熊楠 「詛言に就て」
...皆鴉に成れと詛ふと...
南方熊楠 「詛言に就て」
...鍜工恨んで前刻カレヴヰデに與へた名刀を援て彼を詛ふと...
南方熊楠 「詛言に就て」
...一樣な砂丘であるならば人は必ず地上の生活を詛ふに相違ない...
村越三千男 「大植物圖鑑」
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