...「ここにも狼の百疋は立処に裂いて棄てる強者(つわもの)が控えておると...
泉鏡花 「活人形」
...つわものどもの夢の跡を偲んだりするのは無限の愉しみである...
上村松園 「車中有感」
...ジオンの戦(たたかい)は酣(たけなわ)なるに我は用なき兵(つわもの)なれば独り内に坐して汗馬(かんば)の東西に走るを見...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...百戦錬磨(れんま)の古強者(ふるつわもの)らしく見えた...
江戸川乱歩 「影男」
...之に從ふつわものは共に慓悍決死の士……』私は「東洋學藝雜誌」で初めて之を讀むだ(同誌に東京市の歌「あな變りたり武藏野や」といふのもあつたが誰れの作か覺えて居ない)...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...お持ち帰り下さい」血を見ては怖れない新撰組のつわものの一人で...
中里介山 「大菩薩峠」
...戦場万馬往来の古つわものでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...幾戦場を往来した古つわものに違いない...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...十訶和郎(かわろ)は兵士(つわもの)たちの間を脱けると...
横光利一 「日輪」
...女中の声や器物(うつわもの)の音がしばらくの間せわしげに聞こえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...涙の強者(つわもの)黒鹿毛(くろかげ)の鞍(くら)つぼへ踏み跨(またが)った自分の胴脇へ...
吉川英治 「篝火の女」
...幕下の強者(つわもの)と...
吉川英治 「三国志」
...帳外の武者(つわもの)の耳にも聞えてくるほどであった...
吉川英治 「三国志」
...味方の強者(つわもの)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...主家の勢威を維持して来た老練の士や古強者(ふるつわもの)も多くいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、二人は、裳と裳を、曳き合って、「……ああら、ああら、ふしぎや、奇瑞(きずい)やな」と、唱歌しながら、「ひんがしの、空の曠野(ひろの)を、ながむれば――むらさきの、雲はたなびき――春野の駒か、霞むは旗か、つわものばらの、盈(み)ち満(み)つところ……」と、眼の眩(まわ)るほど、舞い連れ、舞いつづけ、「おお...
吉川英治 「平の将門」
...河中の兵(つわもの)たちは...
吉川英治 「源頼朝」
...相当な名のある古強者(ふるつわもの)にちがいない」群衆は思い思いに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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