...五勇士はいずれもそのむかしの戦場のつわものだ...
海野十三 「大空魔艦」
...それとひとこまおいてつづきの荒波のなかを分厚な唇をもったつわものが鬚(ひげ)を水に靡(なび)かせながら泳いでるのはアッシリアの彫刻にでもありそうな図だ...
中勘助 「胆石」
...お前いつ迄もそうして強者顔(つわものがお)をして威張っていたからとて念仏の行者にはかなわないぞ...
中里介山 「法然行伝」
...あの姿で――俺達武士(つわもの)にお酌をする光景を想ふと...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...さすがのつわものが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...同じ場所から攻め入った柳川の立花飛騨守宗茂(ひだのかみむねしげ)は七十二歳の古武者(ふるつわもの)で...
森鴎外 「阿部一族」
...次には食事の器物(うつわもの)が...
柳田国男 「母の手毬歌」
...武装した兵士(つわもの)たちの囲みの中で...
横光利一 「日輪」
...退(ひ)いて来た強者(つわもの)がある...
吉川英治 「篝火の女」
...顔もあげ得ずに――しかもこの荒々しい強者(つわもの)が...
吉川英治 「篝火の女」
...幕下の強者(つわもの)と...
吉川英治 「三国志」
...まず鎧(よろ)うたる武者(つわもの)...
吉川英治 「三国志」
...多くの達人やつわものたちに手をとられて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あな――とおもえば佐分利(さぶり)も一かどの強者(つわもの)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...芭蕉のいう――兵(つわもの)どもの夢のあとは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そして、二人は、裳と裳を、曳き合って、「……ああら、ああら、ふしぎや、奇瑞(きずい)やな」と、唱歌しながら、「ひんがしの、空の曠野(ひろの)を、ながむれば――むらさきの、雲はたなびき――春野の駒か、霞むは旗か、つわものばらの、盈(み)ち満(み)つところ……」と、眼の眩(まわ)るほど、舞い連れ、舞いつづけ、「おお...
吉川英治 「平の将門」
...正直もまた兵法であるのだ」二水中にはいった半裸体の兵(つわもの)ばらの使命は...
吉川英治 「源頼朝」
...平氏や源氏のつわもの輩(ばら)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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