...そのほかには台所のそばにつやの四畳半の部屋(へや)が西向きについていた...
有島武郎 「或る女」
...「あとでひとつやってもらってもいいと思って――例の猫八です」「こりゃアおもしろかろう」と叫ぶものもあった...
岩野泡鳴 「猫八」
...且つや、文書記録によりて、伝えられたる神話、もしくは口誦伝承の説話に於ては、その内容の了解は、偏に言語文字の媒介によらざるを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...紅色(あかみ)を帶びしつや/\しき頬の色少しく蒼ざめて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あつや...
太宰治 「盲人独笑」
...つやのある玉肌の生地(きじ)が一と際透き徹るように輝いて居る...
谷崎潤一郎 「少年」
...もぐさや松脂(まつやに)の火打ち石や...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...さうして博勞の娘はつやゝかな著莪の葉へ干した染糸で刺繍つた莟でなければならぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...女と伴れだつやうに幸福に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それをいろいろに光沢(つや)をつけたり...
夏目漱石 「行人」
...榧(かや)の実の一つや...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...殆(ほとんど)毎日死ぬ死ぬと言て見る通り人間らしい色艶(いろつや)もなし...
樋口一葉 「うつせみ」
...(四)打(う)つや皷(つゝみ)のしらべ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...つや消しの金の帯輪から小さいほそい蘆の笛をひき抜いて脣(くちびる)にあて...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...まず手はじめに、シベリヤ生活のなかであなたが経験された「創作コンクール」はどんな風にして行われ、当選作品はどんな風にしてみんなに発表され、よまれ、批評されたか、そのいきさつや、情景についてみじかいルポルタージュを書いて『新日本文学』へお送り下さい...
宮本百合子 「結論をいそがないで」
...……五十歳を越えたとは思えぬつやつやしい顔である...
山本周五郎 「新潮記」
...そのたびに私は自分にムチ打つやうな氣持で...
吉川英治 「折々の記」
...一足先に死出の山路でお待ちしておりまする」通夜童子(つやどうじ)一そこは下総国(しもうさのくに)行徳村からざっと一里程ある寒村だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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