...「まっ黒なつむじ風が通りすぎた...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...「つむじ風じゃないよ...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...もし千代子と高木と僕と三人が巴になって恋か愛か人情かの旋風(つむじかぜ)の中に狂うならば...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...幸にして主人のように吾輩の毛をややともすると逆さに撫(な)でたがる旋毛曲(つむじまが)りの奇特家(きどくか)がおったから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ガラッ八の八五郎は旋風(つむじ)の如く飛んで来たのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旋風(つむじ)を起して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相変らず旋風(つむじ)のように飛んで来たのは八五郎でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忿怒は旋風(つむじかぜ)のように屋敷の中を吹き捲って...
野村胡堂 「礫心中」
...つむじ風に吹き折られたらしい手頃の枝をもぎ取つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...常識家でゐながらつむじ曲りであつた...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...つむじ曲りなことをいう者が多くなっては来たが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...まるで人間の木の葉旋風(つむじ)が飛ぶようだといっても決して過言でない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一白い旋風(つむじ)を巻いて「戦(いくさ)」が翔(か)けてくる...
吉川英治 「日本名婦伝」
...つむじ曲がりな一閑は...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...よこさない?」「つむじ曲がりですからね」「不都合じゃないか...
吉川英治 「松のや露八」
...白い霧旋風(きりつむじ)と雨のみが野を翔(か)けまわっていた...
吉川英治 「源頼朝」
...もとより子供の頃から、好かない婆、つむじ曲りな婆、また、関ヶ原から村へ帰った後にうけた仕打(しうち)の憎さは、いちいち骨髄(こつずい)に徹しているが、由来この婆には、勝てないものという幼い時からの癖がついているので、時経(ときた)てば、あの時の無念さも、さほどではなくなっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...小さな旋風(つむじ)の中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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