...つまるところここまでが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...つまるところは関係のない第三者なのだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...つまるところ、人間の大脳は、酸素二分と窒素八分との混じた普通の空気を呼吸し、従来食いなれた普通の食物を消化しながら、生存競争をしてゆくのに役に立つだけにできているものゆえ、これと異なった状態におけば、自然その働きに変調を生ずる次第である...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...つまるところ、真の信仰を得よ、とな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...つまるところはですナ...
徳永直 「白い道」
...いろいろなことをいうのは、つまるところ、われわれに不合法上陸を黙認してくれという謎なんだよ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...宗教じゃないんでしょう」つまるところ...
久生十蘭 「春雪」
...満寿子さんやシゴイさんはつまるところダシなので...
久生十蘭 「だいこん」
...以前、参謀本部の地下室で、海外へ派遣される武官に、特殊な諜報教育を授けていた施設を中野電信隊跡へ移し、幹部候補生から選抜した要員に、偽騙(ぎへん)、懐柔、陰謀、破壊というような高度の秘密戦教育を施していたもので、約千人以上の卒業生が、マレー、シンガポール、ビルマ、ジャワ、比島、モロタイ、仏印などの機関基地を中心にして、南方各地で活躍したということだが、つまるところ、重治もその一人だったというわけである...
久生十蘭 「手紙」
...つまるところそれがあなたをかき擾(みだ)したのでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さてそうなるとつまるところ自分は自分の姿を土台にして...
正岡容 「初看板」
...神さまみてえな――つまるところが...
三好十郎 「その人を知らず」
...それはつまるところ「江戸から来た」人間であり...
山本周五郎 「いさましい話」
...つまるところこの三人はこの鼓に呪われたものなのです...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...つまるところお手前はまだ若いし...
夢野久作 「斬られたさに」
...つまるところ正木先生と私と二人の共同の事業といったような恰好で……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こんどのご縁談はつまるところ――貴国においては劉備の首がお目あてでしょう...
吉川英治 「三国志」
...義貞と自分との、年来にわたる確執(かくしつ)を述べ、つまるところ、このようなはめになったのも、ひとえに佞臣(ねいしん)の讒口(ざんこう)によるもので、その張本は義貞であるとし、「――願わくば、乱将義貞誅伐(ちゅうばつ)の勅許をたまわりたい...
吉川英治 「私本太平記」
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