...つまるところ、自然にはただありのままがあるだけで、自然自身より見れば美もなく、また醜もない、これを見て美と称し、醜と称するのはすべてわれの方の働きである...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...つまるところ、我慢のできるだけ戦争をせずに我慢するのも自己の種族の維持生存のため、またすべての危険を犯して戦争を始めるのも自己の種族の維持生存のためである...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...つまるところは妻への深い愛情がさせる業(わざ)であろうと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つまるところ、真の信仰を得よ、とな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...つまるところは酒と女...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまるところわいろなんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄さんはつまるところ二つの心に支配されていて...
夏目漱石 「行人」
...親族会議の方では、古(ふる)門前裏の小屋(こいえ)に、抱え主、親元、小野亭からも人が来て、つまるところは、金高で手をひくように吹っかけたらということになった...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
... しお入れに からしと イスが あり ―― つまるところ だれかさんの 夕ごはんの したくなのでした...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...「欠損をしている」のは、帳面づらだけだと、誰にも分りきった軍需生産者、つまるところは、戦争で儲けつくした者たちに、何故か幣原内閣は、なおも追銭をやらなければならない義理を感じているのである...
宮本百合子 「現実の必要」
...つまるところしかたなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昌平はつまるところ眼をつぶるよりしかたがなかった...
山本周五郎 「七日七夜」
...つまるところこの三人はこの鼓に呪われたものなのです...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...つまるところお手前はまだ若いし...
夢野久作 「斬られたさに」
...つまるところ私は探偵小説を書く気分で普通の読み物を書いていた……極端に云えば知らず知らずとはいえ探偵小説を冒涜していたということを自覚しました...
夢野久作 「所感」
...つまるところが精神病は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...つまるところそんな他愛ないことでしかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...つまるところ、それもこれも、この国が過去において、海道一の貧国であった賜物である...
吉川英治 「新書太閤記」
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