...遂にまんじりともせずに...
海野十三 「地球盗難」
...そこにまんじりともせず座っている母の姿――それもはっきりは見えず...
永井隆 「この子を残して」
...あの人間の喰い散らかし――あの土饅頭(どまんじゅう)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...六時が鳴るまでまんじりともせず待ち明した...
夏目漱石 「琴のそら音」
...鋼(はがね)で饅頭(まんじゅう)形の表を一面に張りつめてあるから...
夏目漱石 「幻影の盾」
...市川君はわざわざ崩(くず)れた土饅頭(どまんじゅう)の上まで降りて来た...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「本川饅頭(まんじゅう)」という古びた看板があるのを見つけた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...俺がまんじゆうやなんかを持つてゐるからあツちへ行つて一処に喰ふベエよ...
牧野信一 「鞭撻」
...そしてこの名は梵語(ぼんご)の曼珠沙(まんじゅしゃ)から来たものだといわれる...
牧野富太郎 「植物知識」
...僕はモー少し猶予があれば片瀬へ寄って竜(たつ)の口饅頭(くちまんじゅう)を買って鎌倉で力餅(ちからもち)を買って...
村井弦斎 「食道楽」
...「私は朝までまんじりともしませんでした...
山本周五郎 「季節のない街」
...その夜(よ)夜通しまんじりとも為(せ)ずに過ごしました...
夢野久作 「白髪小僧」
...それから殖(ふ)えたほかの船饅頭(ふなまんじゅう)をも...
吉川英治 「江戸三国志」
...卍(まんじ)となって...
吉川英治 「三国志」
...卍(まんじ)丸でお国表へお引揚げなさる由...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...栗饅頭(くりまんじゅう)まで添えたのが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...菓子は城下の浙江饅頭(せっこうまんじゅう)を用いたいな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すると翁は「絵かきに成りたいなら成る道へ早う進まんじゃいかんね...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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