例文・使い方一覧でみる「つまり」の意味
スポンサーリンク...「つまりですね、まず旗田鶴彌氏に毒をのませる... 
海野十三 「地獄の使者」
...つまり更生のコの字もありはしないのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...若い時分にどこのものか知れない庭男と私通（くっつ）いて院長のお父さん……つまりお祖母さんの添合（つれあ）いに髪を切られた騒ぎもあったでね...
徳田秋声 「足迹」
...つまり彼女は、昨日ここでパーヴェル・パーヴロヴィチが彼のことを竹馬の友として披露に及んだという仕組みをあらかじめ考えついて、それをさも眞實らしく相手に思いこませて置いてから、彼の年齡を七つもうえに――もちろん明らさまには指さなかったが、はっきりそれを匂わせて――見積って見せたのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...つまり宗教的に空白地帯なんです...
豊島与志雄 「自由人」
...つまりお下げ渡しという寸法になったんですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...――つまりそのね...
夏目漱石 「明暗」
...むろん、あなたのきょうのようなふるまいのあと、つまり、クラムを不意に襲おうなんていう試みのあとでは、成功する見込みはいよいよ減ってしまったのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...……つまり双生児（ふたご）」「えッ」「驚かれるのも無理はない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...つまり、一つの事物がもう一つの事物に結合するのを見慣れていたとき、省察に先行し省察によっては防ぐことができない自然な推移によって、我々の想像は最初の事物から次の事物へ推移するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論（人性論）」
...『だが、あの娘の何処が一番いいんだろう？ どうやらあの娘は、ついこの頃どこかの寄宿学校か国立女学院を卒業したばかりらしく、まだどこにも、いわゆる女臭いところ、つまり、女性としての最も不快（いや）なところがないから好いのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...つまり、探す場所が分かっても、そんなことはできません」ペリトリ王子が首を振って同意した...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...つまり生産するための手段を自分達がもって...
宮本百合子 「幸福の建設」
...つまり、この作者の目は実は公平でもなんでも無いのだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...しかし――しかし、日本が負けたのは、連合国に負けただけでしょうか？（しきりと自分の言葉をまとめようと努力しながら）……うまくいえませんけれど、日本は、ホントは日本に負けたのではないでしょうか？ ……いえ、つまり、世の中の、なんです、ヨーロッパもアメリカも日本も、そのほかの国の人々みんなをつないでいる――もっと大きな、なんといいますか、つまり、もっと大きなものに負けたんではないでしょうか？ 僕にはうまくいえません...
三好十郎 「その人を知らず」
...つまりただ五、六カ月を生きのびたばかりに、あの偉大なポンペイウスさえこれ程の憂目を見たのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり手切金と、堕胎料と、二重に取って、早川にはイクラも廻わさないらしいのだ...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...つまり彼らの罠（わな）なのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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