...だまって爪楊枝(つまようじ)をしきりに使っていました...
梅崎春生 「Sの背中」
...つまようじにつけた小さな旗がそえてあった...
海野十三 「海底大陸」
...妻楊子(つまようじ)の先をソッと差し入れた...
海野十三 「蠅」
...私は仕方なく銀杏(ぎんなん)の実を爪楊枝(つまようじ)でつついて食べたりしていた...
太宰治 「チャンス」
...お隣りのベッドに泰然とあぐらをかいて爪楊子(つまようじ)を使いながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...」越後も食事がすんだらしく爪楊枝(つまようじ)を使いながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...たとえば爪楊枝(つまようじ)を何ページ目かに挟(はさ)んでおいて...
谷崎潤一郎 「鍵」
...老妓は爪楊枝(つまようじ)を手で囲(かこ)って使いながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」主婦は褄楊枝(つまようじ)を啣(くわ)えながら大声にたしなめた...
徳田秋声 「足迹」
...爪楊子(つまようじ)のような弱々しい細い歩脚がこれと何らかの意味で釣合って...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...妻楊枝(つまようじ)位な細い茎の薄青い色が...
夏目漱石 「それから」
...針がなくて妻楊枝(つまようじ)を削ってとがらせてみたこともある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...右手の爪楊枝(つまようじ)で高々と歯をせせりながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素焼の肌につまようじかなにかで書き流したあとのうつくしさは...
服部之総 「蓮月焼」
...セルロイドの妻楊枝(つまようじ)を作って置いてあった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あなたの襟にさした爪楊子(つまようじ)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...爪楊枝(つまようじ)を使っている繁次の脇に坐った...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...和助が爪楊枝(つまようじ)を使いながら出て来...
山本周五郎 「さぶ」
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