...彼は煙草を一本つまみだして口にくわえた...
海野十三 「地獄の使者」
...老人は例の癖で拇指と人差指とで小鼻を先の方へツーンとつまみながら「いや儂のところへやって来たんだよ...
海野十三 「深夜の市長」
...それをつまみだすと...
海野十三 「太平洋魔城」
...先刻の女中がお銚子とビールにちょっとしたつまみものを運んで来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...その人形をつまみあげ...
太宰治 「陰火」
...頬をつまみしてお互(たがい)に聯絡を保っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...もう一ぺんちょいと帽子をつまみ上げたかと思うと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...獣(けもの)の毛が少し付いて居ましたよ」と一とつまみの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多くの友人から鼻つまみにされたと言ふ話だが...
萩原朔太郎 「本質的な文學者」
...私は二人をつまみあげて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...祖父が五留(ルーブリ)金貨を一つ衣嚢(かくし)からつまみ出さなかつたものなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...無礼をはたらきつまみ出させる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼がとても巧者な手つきで銀の容れものから煙草をつまみ出して...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...一つまみ米をつまみ上げて手の平で吟味する――さうした大人のしぐさを感心して見てゐる私の足許に...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...おすゑは默つてそれを疊のうへにつまみ出した...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...つまみものとなると...
山之口貘 「チャンプルー」
...村一番の乱暴者で鼻っつまみだったからねえ...
山本周五郎 「青べか物語」
...よく俺たちを鼻つまみにしやがるが...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??