...指紋をつけない様に注意してつまみ上げた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...左の手で魚の骨をつまみ上げてしやぶつて...
江南文三 「佐渡が島から」
...草餅をつまみ江山(こうざん)遥(はるか)なり四月二十六日 「玉藻十句集(第二十七回)」黒虻(くろあぶ)の尻(しり)の黄色が逆立(さかだ)ちぬ五月六日 句謡会...
高浜虚子 「五百五十句」
...踊り手の中から急にこちらの鼻をつまみにかゝつたり...
田畑修一郎 「盆踊り」
...もう一ぺんちょいと帽子をつまみ上げたかと思うと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...つまみ出されるのを拒(こば)んで...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...あの五十銭銀貨一枚を財布(さいふ)からつまみ出して切符売り場の大理石の板の上へパチリと音を立てるとすぐに切符が眼前に出現するところに一種のさわやかさがある...
寺田寅彦 「柿の種」
...皿の上に蛭をつまみ出し...
豊島与志雄 「非情の愛」
...懐の煙草をつまみ出して「暫時...
直木三十五 「南国太平記」
...町内の鼻ッつまみになるぞ」「ヘエ――」ガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親や近所から鼻っつまみになった...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...つまみのしその実を噛むと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...渚に近いところに鋸芝(のこぎりしば)がひとつまみほど生えているだけであった...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...拾(ひろ)ってしまいさえしなければいいだろうと思ってそれをすばやくつまみ上げましたら砂がすこしついて来ました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...下降してつまみ上げることが最早なかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...撮食(つまみぐい)をしそうにしていたのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...おつまみなされ」赤埴源蔵(あかばねげんぞう)が...
吉川英治 「べんがら炬燵」
ランダム例文:
地位を奪う 時間つぶしにしかならない やってやる
便利!手書き漢字入力検索