...少々この「永遠(えいえん)の梨(なし)の礫(つぶて)」には倦(あ)きて来ました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...ガラス窓を砕いた石つぶても...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...紙つぶてだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...なにか無数の泥飛礫(どろつぶて)みたいなものがバラバラッと顔中に打当るのをボンヤリ意識しながら...
大阪圭吉 「坑鬼」
...カヨが紙つぶてを作り...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...」「石のつぶての一件の時かい?」「あら...
豊島与志雄 「反抗」
...礫(つぶて)を打つようにぱっと散っては消える...
永井荷風 「放水路」
...不意に空(くう)を切って飛んで来た礫(つぶて)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(そ)の礫(つぶて)はゆらり/\とのみ動(うご)いて居(ゐ)る東隣(ひがしどなり)の森(もり)の木(き)がふはりと受(う)けて遮斷(しやだん)した...
長塚節 「土」
...八丁礫(つぶて)の喜平次の礫...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...よしんば闇の礫(つぶて)にしても外から物を投げられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...前に飛ぶ人つぶて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...礫(つぶて)を打ったほどにしか見えないかいつむりは...
室生犀星 「姫たちばな」
...つぶてのように走って来て...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...彼への唾(つば)ともなり悪罵(あくば)や石つぶてになるべきなのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...主人の子の学業が終るのを待っている間には、近所の里の女をからかったり、石つぶてで、雀を打ち落して、供待部屋(ともまちべや)の炉(ろ)で炙(あぶ)って喰いちらしたり、はなはだしい時は、こっそり、酒などをのんでいる...
吉川英治 「親鸞」
...それは無数の石つぶてであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まるで梨の礫(つぶて)であった...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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