...おとよは一日つぶさに省作に逢(お)うて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...自分一人になってつぶさに事件を考える...
大庭武年 「旅客機事件」
...殘念ながら私はアメリカ捕鯨船漂着の記録をつぶさにしないから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...果てはノズドゥリョフの家系までがつぶさに調べられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...手分けをしてつぶさにしらべた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...つぶさに戦況を告げる早打ちの者に...
吉川英治 「上杉謙信」
...つぶさに知っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...ありし顛末(てんまつ)をつぶさに物語った...
吉川英治 「三国志」
...孔明は長らく隆中に住んでいたので年々つぶさに気象に細心な注意を払っていた...
吉川英治 「三国志」
...使いの結果をつぶさに復命した...
吉川英治 「三国志」
...つぶさに諜(しめ)し合わせにやった...
吉川英治 「三国志」
...そちからつぶさに聞いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...きのう以来の戦果や降参人の実数などをつぶさに聞きとった...
吉川英治 「私本太平記」
...先頃伊勢陣でつぶさにその働きを見た明智光秀という人物への聯想である...
吉川英治 「新書太閤記」
...信盛はつぶさに見まわしながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...川角道億(かわすみどうおく)の一文が最もつぶさにその状況を活写している...
吉川英治 「新書太閤記」
...附近の敵塁をつぶさに望見しながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...「待てよ……? おかしい」山絵図をひろげ、つぶさに、四顧(しこ)の地勢と考え合わせてみると、どうやら加賀境をうしろに、越中の西端、五位山(ごいさん)から梨(なし)ノ木(き)峠(とうげ)へ、向いつつあるように思われた...
吉川英治 「新書太閤記」
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