...めっきり延びた垣添(かきぞ)いの桐(きり)の木とが目立つばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...春になって、つばめと、こうのとりがとんで来たとき、もみの木はさっそくそのわけをたずねました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...火星兵団のやつばらが...
海野十三 「火星兵団」
...彼女は燕(つばめ)のように忽(たちま)ち圭さんの前にとんで行き...
海野十三 「電気看板の神経」
...けれど山で死ぬやつはみんなこんなやつばかりじぁないだろう...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...このうちでもっとも上等の奴を二つばかりとって頂戴...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...四つばかり干からびた死骸のあるのを見つけた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...自分も二つばかり覚えているのがある...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...そしたら翌年つばめが帰って来た時...
寺田寅彦 「花物語」
...窓の外に唾(つば)はきしまましばらくたたずみていたるが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それをその男が二つばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...唾(つば)をつけると...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...大学を出た愉快なやつばかりです」フレッドさんが笑いながらいった...
久生十蘭 「だいこん」
...僕もやつばり星にまけてるんだ...
平出修 「二黒の巳」
...そこ放しやあがれ」と両手の掌に軽く唾(つば)をふきかけて...
三木竹二 「いがみの権太」
...湧き立つばかりの・力のあふれた・充実した・悠然たる・健康を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乾涸(ひから)びた咽喉(のど)を潤おすべくグッと唾液(つばき)を嚥み込んだ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...菓子など喰わせたから怒ったのだと口から唾(つば)をとばして云った...
吉川英治 「春の雁」
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