...第八四項 老猫の怪談隠岐島(おきのしま)にては狐(きつね)がおらぬから狐憑(つ)きの話はないが...
井上円了 「おばけの正体」
...悪寒(おかん)発熱(はつねつ)でガタガタふるえている始末(しまつ)...
海野十三 「沈没男」
...巧妻(こうさい)常(つね)に拙夫(せつふ)に伴(ともなは)れて眠(ねふ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...私をきゅっと抓(つね)った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...これアフガン争論のつねに英露の間に絶えざるゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...気のいい人たちはつねづねいやになるほどきかされてる「□さ」とはどんな子かしらといふ多少の好奇心をもつてやつてきたのだが...
中勘助 「銀の匙」
...只今この喧(ざわ)めきの中にあつて、すぐに心にうかんできた、この句こそ、つね日ごろ、愛誦してゐたとはいへないでも、心に忘れ得ず、いく分かは、今日のわたくしの、根(ね)として養つてくれた、思想の一部分であることを信じます...
長谷川時雨 「吾が愛誦句」
...強情は平時(つね)のこと病ひに勝てぬは人の身なるに...
一葉 「暗夜」
...つねに競馬の大事件に関心があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...しかもこの運動はつねにその根柢において弥陀の本願という絶対的なものに接しているのである...
三木清 「親鸞」
...つねに恒常である...
三木清 「認識論」
...そしてその際彼でないところの存在者及び彼自身であるところの存在者が彼にとつてつねに既に顯はになつてゐるといふことが含まれてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...私どもにもつね/″\申して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎は小字(おさなな)を恒吉(つねきち)といった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...何一つとしてつねに一つであるものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つねに側ちかく仕えるようになった...
山本周五郎 「竹柏記」
...六孫王経基(つねもと)と聞いております...
吉川英治 「源頼朝」
...――義経(よしつね)と名乗ろうと思います」「して呼び名は」「義朝の八男ですから...
吉川英治 「源頼朝」
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