...椿(つばき)が濃い紅(くれない)の実をつづる下に暗くよどんでいる濠(ほり)の水から...
芥川龍之介 「松江印象記」
...そしてここに書きつづることができないほどの奇妙な気持ち! 僕はいつの間にか...
海野十三 「海底都市」
...僕がモールス符号をつづるから...
海野十三 「怪塔王」
...関係のあることだけを書きつづるが...
海野十三 「金属人間」
...岩塊のふき上げられるのもいくつか認められまた煙柱をつづる放電現象も明瞭(めいりょう)に見られたそうである...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...つづる文章となる...
寺田寅彦 「数学と語学」
...ポインセチアとはいったいどうつづるのか知りたいと思っていた...
寺田寅彦 「病室の花」
...膝の上に立てかけたヴァイオリンを思うままに弾きつづる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...或時は思出をつづるなんぞと称(とな)へて文を売り酒沽(か)ふ道に馴れしより...
永井荷風 「書かでもの記」
...うら若き娘心を述べつづるやさしかる歌のたぐひか...
萩原朔太郎 「宿命」
...それで犬がやっと自分の名前の四つの字を拾い出してつづることしかできないのに...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...夜ふかく洋灯(らんぷ)を点火し母のすがたをおそれ書きものをしつ倦むことなかりしわれなるにいまは筆とることのもの懶(う)くたとへよしあしをつづるとも何とてかかる深き溜息をするものぞ...
室生犀星 「忘春詩集」
...かげろふまことに吾らむなしきかげろふをつづるのみ...
室生犀星 「忘春詩集」
...もののことばをつづる事ができません...
吉川英治 「江戸三国志」
...よい手蔓(つづる)もあった...
吉川英治 「黒田如水」
...燦爛(さんらん)たる大天守の金碧(こんぺき)を繍(ぬ)いつづる青葉若葉...
吉川英治 「新書太閤記」
...松柏(しょうはく)をつづる黄や白い花は猿(ましら)や鶴の遊ぶ苑(にわ)といってもよいであろうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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