...つつ抜けに響きますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの声でああだろうあれではお父さんにもつつ抜けだよ少し遠慮してくれるといいけどねえ」「でもしかたが無いでしょうお婆さんはなんと言ったってオシャベリはよさないしそれに臭いはお婆さんの言う通りですからね」「そらそら...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...「隣の声はつつ抜けだから...
吉川英治 「黒田如水」
...つつ抜けにわかっていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...従来、徳川家の特色として来た独味の兵制軍法が、石川数正の離脱によって、その秘裏(ひり)と機密(きみつ)が、つつ抜けに、大坂方へ読み取られてしまうことは、必然としなければならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...食物をねだって泣きぬいている声までが――やしきは広いが――何となくつつ抜けに...
吉川英治 「平の将門」
...二階の足踏みもオルガンの音も頭からつつ抜けで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...つつ抜けに聞いているから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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