...一方はつつましやかに取り澄ました聲であるに反し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...つつましやかに並んでいた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...主人はつつましやかに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今北海の町に来て計らずこのつつましやかな葬礼を見て...
寺田寅彦 「札幌まで」
...つつましやかなため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...つつましやかに味いながら...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...つつましやかな徳を...
中里介山 「大菩薩峠」
...つつましやかに眼を俯せていた...
中島敦 「妖氛録」
...華奢(きゃしゃ)な指をつつましやかに包んでいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...つつましやかな氣持で甲板(かんぱん)の一隅(ひとすみ)にぢつと佇(たゝず)みながら...
「處女作の思ひ出」
...つつましやかに話して...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...三十近いつつましやかに美しい東京生まれの世帯くずしで...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...この婦人の態度は冷静でつつましやかで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...懺悔は自己が無智において成立する哲学であることをつつましやかに黙しつつ承認する...
三木清 「語られざる哲学」
...口を利くまいとして居るのは只自分に対しての羞恥とつつましやかさのさせる事だとばかり思って居たので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...宮はつつましやかにお返事をお書きになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つつましやかに入ってきた若い女は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お蕗も、母に倣(なら)って、つつましやかに、幾人かの杯へ酒をすすめて行ったが、かの女の向ける銚子にたいして、「は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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