...第三に見える浅草はつつましい下町(したまち)の一部である...
芥川龍之介 「野人生計事」
...つつましい眼を落しているらしかった...
芥川龍之介 「路上」
...パストゥールはつつましい言葉をもって...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...つつましい市民としての生活を忍んで...
太宰治 「女の決闘」
...つつましい家庭にこそ仕合せがありますよ...
太宰治 「弱者の糧」
...二枚折のひくい屏風でもつてそのつつましい寢所をかこつたのである...
太宰治 「道化の華」
...何というつつましい草であろう...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...態度はつつましいが...
豊島与志雄 「母親」
...何となくつつましい幸福を感じる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ガード下の小さな中華料理でつつましい夕食をし...
久生十蘭 「あなたも私も」
...又昔のように父母の下でつつましい朝夕を送り出していた...
堀辰雄 「姨捨」
...そのためかへつて一層そのつつましい美しさを増させながら...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...あの当時つつましい歌となった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...つつましい四角い小家でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうした階級の人がどう思ったかということさえもつつましいこの場合に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ついつつましい態度を忘れてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それからつつましい酒の膳に向った...
山本周五郎 「雨あがる」
...二十歳(はたち)ばかりのつつましいそして気高(けだか)い...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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