...お前は紅い羊皮をきたつつましい召使だ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...」これはメリメのつつましい述懷ではなかつたか...
太宰治 「猿面冠者」
...つつましい一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...彼のつつましい揺籃(ようらん)をのぞきこんで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺はつつましい孤独者だった...
豊島与志雄 「自由人」
...恐らくは心こめた而もつつましい料理が整えられていることだろう...
豊島与志雄 「待つ者」
...若夫婦がごくつつましい生活をしてるのに気づいていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...つつましい足音と共に...
直木三十五 「南国太平記」
...そのためかへつて一層そのつつましい美しさを増させながら...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...つつましいコロレンコが若いゴーリキーのうちに未来への期待をかけたその社会性...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...松の樹の下に佇んでいる同僚をうつしているつつましい背広姿もよく見かける...
宮本百合子 「カメラの焦点」
...それから見ればあまりつつましいけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大姫君がまたつつましいふうで自身で言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つつましい女になりたかったのよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わたしはそなたの前に一人(ひとり)のつつましい自然崇拝教徒である...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ある映画館で私はつい飛んでもない自分の阿呆をあたりのつつましい観客たちに暴露していた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...つつましい笑い方に黒豆をならべたようなおはぐろの歯を見せて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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