...夜は薄暗い石油ランプが一つつくきりなので一人でつかっていると物すごい気もする...
石川欣一 「山を思う」
...それで寄鍋をつつくうちは...
泉鏡花 「薄紅梅」
......
伊東静雄 「詩集夏花」
...火箸はナイフをつつくため...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...つつく場所によってとんとんとんとんともきこえ...
高村光太郎 「山の雪」
...べとべとしてゐて足裏に埃のいやにくつつく廊下や階段を誰かが歩いただけで...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...・枯草うごくと白い犬・日ざしあたゝかな草の実の赤い・さうぼうとしてゆふけむる月と人・小春日和の幟立ててこの里はおまつり・竹のよろしさは朝風のしづくしつつ・あたたかくあるけば草の実くつつく・このみちの雑草の中あたたかうたどる賀 元寛君新婚二句・まことに小春日の...
種田山頭火 「其中日記」
...溜め息一つつく者もないし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...舌の先端に蠅がくつつくと同時に...
中島敦 「かめれおん日記」
...適当に中心をつつくと...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...粟(あわ)をつつく口尖(くちさき)の辺(あたり)は白い...
夏目漱石 「文鳥」
...鐘一つつくるだけのお金ができたからでした...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...大きな息をひとつつくと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小さなためいきをひとつつくと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それがすぐ着物にくつつくのに氣がついて...
堀辰雄 「水族館」
...ペンキが彼の手袋にくつつくのは當然だつたのだ...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...ユリは感動しつつくりかえしくりかえし読みます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...土左衞門をせつつく小魚(こうを)の一つであらう...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
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