...夜は薄暗い石油ランプが一つつくきりなので一人でつかっていると物すごい気もする...
石川欣一 「山を思う」
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伊東静雄 「詩集夏花」
...鼻にくつつくあの粉がさうでせう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そのからだに花粉がくつつく...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...針でつつくような寒さを...
梅崎春生 「狂い凧」
...私は絵を見るよりも骨董品をつつくより...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...ぶら下つてゐた下の片隅がべたりと折れてくつつく...
高濱虚子 「俳諧師」
...白い垢や石鹸の糟(かす)が皮膚にくつつく程浮いて小便臭くなつて了ふ...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...これまた彼の言葉にしたがえば「無難」の鳥鍋をつつく事になったのであるが...
太宰治 「惜別」
...私は一銭銅貨位の大きさの明るい丸みを日当に暗い暗い中を縁にくつつくやうにして歩いて行きました...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...鴉が下りて来て牛の脊中の赤い紙を牛肉と思ってつつくと...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...溜め息一つつく者もないし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それを適当にマッチの軸木の先で中央部をつつくと...
中谷宇吉郎 「雪」
...半分ずつつくられ...
新美南吉 「嘘」
...暴れまわる雌の脚を叱るようにつつくのであった...
林芙美子 「泣虫小僧」
...けつに火の喰つつくのも知らねえんだらう――あんなことを書きやがつて...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...狼の食ったあとへ烏がやって来て臍を嘴でつつくなども癪に触った次第である...
正岡子規 「死後」
...しかるにこの鳥獏を蹤跡(しょうせき)する途中ちょっと立ち留って樹をつつくと虫が出る...
南方熊楠 「十二支考」
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