...突慳貪(つっけんどん)にこう言いました...
芥川龍之介 「杜子春」
...「飯だぞ」Kの父の荒々しいかん走った声が店のほうからいかにもつっけんどんに聞こえて来る...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...船長の方は、話しかけられた時の他は決して口を利かなかったし、その話しかけられた時でも、つっけんどんで、ぶっきらぼうで、素気(そっけ)なく、一言も無駄口を利かなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あいているところあるかしら」とひどく突慳貪(つっけんどん)に言い...
高見順 「如何なる星の下に」
...つっけんどんな口調で言った...
太宰治 「斜陽」
...私みたいな妙ちきりんなお客に対する給仕の待遇すこぶる突慳貪(つっけんどん)を極めてまるでどこかの外交員でも戸惑いして来たかのような扱いであったから...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...突慳貪(つっけんどん)に断ってしまう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いやだっていったじゃないか」しかし倅のつっけんどんな返辞にもさからわず...
徳永直 「白い道」
...彼はつっけんどんに答えた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...どれが一体汝のいう夫子やら俺(おれ)に分(わか)る訳がないではないか」と突堅貪(つっけんどん)に答え...
中島敦 「弟子」
...つっけんどんにいって...
新美南吉 「王さまと靴屋」
...ルイズの事なんか知らないとさっきも云ったじゃありませんか」とつっけんどんに云ったが...
浜尾四郎 「殺人狂の話」
...それが今日は、はじめから、とげとげして、つっけんどんで、まるで私に食ってかかるようなんです...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...もし危ないなら……」「はんぱない」と子供がつっけんどんに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...つっけんどんになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...応接室でつっけんどんに教えられたのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...応対はいつもつっけんどんだったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...すると、魚屋さんいそがしいもので、つっけんどんに、だめよといったの...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
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