...食指を丸めて拇指の附根(つけね)の辺につけて...
有島武郎 「お末の死」
...野の仕事も今日一渡り極(きま)りをつけねばならぬ所から...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...火星人の腕のつけねに妙な音がした...
海野十三 「火星兵団」
...左の頸と肩との附根(つけね)の所に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...京城へ行った大将をつけねらう困難さにくらべると...
高見順 「いやな感じ」
...四肢の附根(つけね)のところで潰れはしないかと思われるくらいに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...このブレシントンをつけねらってる男が二人...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...始終スパイにつけねらわれてると考えるようになった...
豊島与志雄 「椎の木」
...そりや欲(ほ)しい筈(はず)さおつぎも明(あ)ければ十八に成(な)るんだつけね」内儀(かみ)さんは同情(どうじやう)していつた...
長塚節 「土」
...気をつけねばあぶないと思う...
夏目漱石 「草枕」
...憚(はばか)りながらこんなガン首に糸目はつけねエ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は自分の性癖や趣味を押しつけねば氣がすまないのだ...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...「これはいつたい何でしたつけね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...奧さまはいつもその方々は貧乏で身分も大層低いやうに云つてゐらつしやいましたつけね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんな約束もしたことがあつたつけね...
牧野信一 「秋晴れの日」
...いろいろな悪い奴等が御主人やお嬢様を付狙(つけねら)っているから...
松本泰 「日蔭の街」
...上品な曲線をもつ鼻のつけねにくいこんでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ようやく完うして来たこの首をつけねらう者を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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