...なお、寸志おしるしだけにても、御送り申そうかと考えましたが、これ又、かえって失礼に当りはせぬか、心にかかり、いまは、訥吃(とっきつ)、蹌踉(そうろう)、七重(ななえ)の膝を八重(やえ)に折り曲げての平あやまり、他日、つぐない、内心、固く期して居ります...
太宰治 「虚構の春」
...つぐないをしなければいけない...
太宰治 「新ハムレット」
...一つにはいとしい人への罪のつぐないが出来ると思うと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...君がご婦人に対してできる最後のつぐないとして...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...それではつぐないがつかないのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...つぐないのこした罪のざんげのため...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...あとで人からじゃまされずに現在の不自由な生活のつぐないをつけることができるために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
... おやゆびトムは ちゃんと こわしたものの つぐないを しました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
...おれはいままでした悪事のつぐないをすることをちかう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...じぶんの過失をつぐないたいと思うためか...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...それでつぐないきれない人民生活の傷がのこされるからだ...
宮本百合子 「新しい潮」
...いわばその罪滅ぼし良心のつぐないとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もうそのつぐないはできないんですよ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...罪のつぐないをさせることでもない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...父のつぐないをしようと心をきめていた...
山本周五郎 「城を守る者」
...父上の仕残した御奉公をつぐない申すのです...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その母子をわすれているどころか尊氏は自己のおかした罪業のつぐないをいつかは果たさねばならぬものとして日頃にも悩んでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...聟(むこ)のクロ星をつぐない...
吉川英治 「新書太閤記」
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