...私はつくづくと其顔を見てゐると...
石川啄木 「刑余の叔父」
...笑い顔している省作をつくづくと視(み)つめて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...糟谷(かすや)はつくづくと...
伊藤左千夫 「老獣医」
...つくづくとながめました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...その子の顏につくづくと見入っていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...つくづくとながめて感心をつづけていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...つくづくと身に沁(し)みて参りました」「どうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...つくづくと考えさせられた次第なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...父はつくづくと私を御覧になりながら「そうやって暫らくでもお勤をするが好いと私も思っていたが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...つくづくと、しみじみと、そう思った...
正岡容 「寄席」
...あまりの絶景に恍惚(こうこつ)として立ちも得さらず木のくいぜに坐してつくづくと見れば山更にしんしんとして風吹かねども冷気冬の如く足もとよりのぼりて脳巓(のうてん)にしみ渡るここちなり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...ながめながめてつくづくと愛想尽きたる今...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...試(こころ)みに京都に行きてつくづくと東山を見るべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...直径三寸の地球をつくづくと見てあればいささかながら日本の国も特別に赤くそめられてあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...その中へ混じりえない浮舟の姫君はただつくづくと物思いをして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良さんはつくづくと子供たちを眺めることがあった...
山本周五郎 「季節のない街」
...わたくしをつくづくと見まもった...
山本周五郎 「やぶからし」
...つくづくと見いった...
山本周五郎 「山彦乙女」
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