...蚊遣香をつぎ足したので...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...そこで五十呎のをつぎ足した...
石川欣一 「山を思う」
...自分のかせぎ高をみんな男の賭博(とばく)の負けにつぎ足しても...
岩野泡鳴 「耽溺」
...臼井の前に置き課長の大湯呑にはげんのしょうこをつぎ足して来た...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...つぎ足したものとみえる...
海野十三 「火薬船」
...私はあわててつぎ足した...
壺井栄 「一つ身の着物」
...無理に北側(きたがわ)につぎ足した長五畳の板張(いたばり)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自分で軒の庇のつぎ足しを初めてるじゃありませんか...
豊島与志雄 「香奠」
...その軒へ不細工につぎ足した新らしいトタン板が...
豊島与志雄 「香奠」
...自分の前途の生命(いのち)につぎ足しが出来たなとはっきり思い当って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちっぽけな涎掛の紐のつぎ足しをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにつぎ足して言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が折角下前へくるようにと思って切った筈のつぎ足しが上前へ出てしまっています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...燃えるものをつぎ足したりしている...
三好十郎 「おりき」
...私は火桶(ひおけ)に炭をつぎ足して独りそっとこの筆をとる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それへ蝋燭をつぎ足して...
吉川英治 「大岡越前」
...ほんの言葉のつぎ足しに過ぎないような語調で...
吉川英治 「新書太閤記」
...衰えかけた榾(ほた)の火へつぎ足している...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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